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3月 17, 2024の投稿を表示しています

”ドラえもん”と”かがみ”と”チューリップ”

      今回は考古博物館分館の「古代鏡展示館」のご紹介です。   加西市にある「 古代鏡展示館」で展示している所蔵品が、なんと現在公開中の 映画「ドラえもん のび太の地球交響曲(ちきゅうシンフォニー) 」 に登場しています。 第1展示室に展示されている青銅製の壺 「 儀礼狩猟紋壺(   ぎれいしゅりょうもんこ)中国・戦国時代」 を元に作られた映像が登場しています。 登場シーンは、音楽をテーマとしたこの映画のオープニング ♪♪ メソポタミアやエジプト・ギリシャといった古代の世界を飛ぶ白鳥が、古代中国を訪れた時、鐘(しょう)や磬(けい※「へ」の字形をした石製の楽器。バチで叩いて音を出す)といった楽器を奏でる人々が描かれた壺(儀礼狩猟紋壺)がズームアップされて登場します。  詳細はこちら 登場時間はわずか数秒! 。オープニング中は、まばたき厳禁です!! エンドロールでも古代鏡展示館の名前が流れます♫ それにしても、兵庫県の博物館で展示している壺の一部分の絵に目を付けた映画スタッフの感性と幅広い情報力には驚きですね。   また、春季企画展が先週末16日から始まっています。                                         「漢代の人々 -姿と想い-」 中国の漢時代(紀元前 202 年~後 220 年)は、先行した秦王朝が成し遂げた国家統一を受け継ぎ、さらに発展させた時代です。アジア最大の国家となり、社会は豊かになり、文化もさかんになったこの時代は、銅鏡の文化が開花した時代でもあります。 この企画展では漢時代に数多く制作された銅鏡の中から、人々の姿や心情を表したものを選び、絵や文字をもとに、この時代を生きた人々の姿や想いを紹介しています。 期間:3月 16 日(土)~9月8 ( 日 )    水曜日が休館日ですが5/7までは無休です。 詳細は こちら 改めて感じましたが、「古代鏡展示館」に一歩踏み入れて館内や展示物を眺めてみると、 その格調の高さに感心してしまいます。 高級宝飾店のたたずまいを感じます。これで入館料が100円というのはあまりにも安す ぎるのではないでしょうか。わたしが関係者だからの感想ではなくて、実際に目にす ればきっと同じ思いをすると思います。 わたしのお気に入りはこちらです。 こちら

「オポナカ ムラリンピック」開催

20日の春分の日に「オポナカ ムラリンピック」を開催しました。 昨年度は雨の中での開催でしたが、今年は・・・ 残念。開始時刻の1時ころは晴れ間も見える天気だったんですが、この日は朝から風が強く、全国的に強風警報・注意報が発令され、当館でも火起こし体験は中止としていました。 そのような状況でしたが、何とか開催場所を軒下に変更して、実施することができました。   種目は昨年実施し、好評だった  ○ 輪投げ 、 ○ 修羅曳き(しゅらびき)、 ○ ガッチャ の3種目です。   ”オポナカ ムラリンピック”とは「大中村のオリンピック」を意味していて、今年2024年に開幕するパリオリンピックの前哨戦としては、グッドタイミングではないでしょうか? それでは各競技の様子を見てみましょう。 輪投げ 標的は考古博物館らしく埴輪や鹿の角です。年齢に応じて投げる位置を変えていますが、輪っかを真っ直ぐに投げるのに工夫がいります。 修羅曳き 修羅(しゅら)とは大きな石や木材を運ぶソリの呼び名です。 今回もボランティアさんが作製してくださいました。 コンテナの下には滑りを良くするため、修羅がくっつけられています 。 でも、荷物として家形埴輪の他に小石を敷き詰めているので、結構重たいです。 この修羅、やってみると最初の出だしは大変ですが、一端動き出せばスムーズに走ります(摩擦係数の変化)。ただ、前方に折り返し地点があるのでUターンする時に勢いがありすぎると横の壁にぶつかってしまうため、スピードの調整が必要です。 修羅は大と小の二つを用意していましたが、この男の子は逞しく大を選びました。 少し心配して見ていたけれど、器用に折返しそれまでの記録が更新されました。 ガッチャ この種目もボランティアさんが考案したもので、ガチャガチャのカプセルの中に重しとしてどんぐりを入れ、標的に向かって投げるボッチャのようなものです。            全種目達成すると当館オリジナルの缶バッジのプレゼントがあります。 寒風のなかでしたが、皆さんそれぞれに祝日のひとときを楽しんでいただきました。

ミュージアムとボランティア

本日(17日)令和5年度の「古代体験研究フォーラム」をオンラインにより開催しました。 「ミュージアムとボランティア-これまでの経験と、これからの体験-」をテーマに、今や博物館を運営していく中で欠かせない存在となっているボランティアの皆さんの活動やこれからのあり方などについて、県内博物館等に勤務されている職員からの発表やパネルディスカッションなどをTV会議形式で実施しました。 オンライン会議のメリットとして会場の定員を気にすることなく、全国の博物館・美術館などから多数の参加申込みがありました。 博物館・美術館等のボランティア事業は1970年代に生涯学習や高齢者の社会参加を目的として始まりました。 そして、現在では各館の重要な存在として活躍をされています。 ただ、構成メンバーの高齢化や求められる活動内容の変化、また博物館等に求められる役割・機能の変化や拡充などの外的要因などにより、いろいろな課題も生じています。 このフォーラムを通して、多様な館の特色あるボランティア活動報告や運営していく中での意見を参考・共有することで、全国の関係者が一緒になって考えることができる、いい機会になったのではないでしょうか。 兵庫県立考古博物館においても自主的なボランティアグループ「ひょうご考古楽倶楽部」はなくてはならない存在です。もし、ボランティアの方がこのブログを読まれていましたら、改めて御礼申し上げます。 「古代米をつくろう - 田植え - 」               「各種古代体験講座」 例年、当館では、3~5月にボランティアを新規募集します。 研修(8回程度)を修了した後、館にボランティアとして登録していただいた方々に活躍いただいています。 後日、館ホームページなどを通して募集を案内しますので、ご希望の方はお申込みください。 考古楽? 初めて目にしたときは漢字変換の間違いかと思いましたが、「楽」しむことが大事ですね。 同好会の活動を通じて、新たな仲間づくりもできますよ。

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