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9月 20, 2015の投稿を表示しています

♪波をちゃぷちゃぷかきわけて♪・・離島の分布調査

 6月には山の中で製鉄遺跡を探す分布調査を紹介しましたが、今回は海に浮かぶ島で分調査した様子を紹介します。  南あわじ市の福良港から、漁船をチャーターして湾内へ。湾内にはおむすびのような山の「煙島」と平べったい砂州の「洲崎」があります。  ここには来るべき東南海地震に備えて、高さ8mの津波を想定した防潮堤が平成35年までに建設される予定です。  まずは砂州の島、洲崎へ。現在の岸壁に沿って高い防潮堤を築く計画だそうです。  平坦な島にも古代の塩作りの集落があるのではないか?と踏査してみるのですが、製塩土器はおろか、現代のゴミ以外を見つけることができません。 沼島が近いためか、結晶片岩の円礫が多く打ち寄せられていました。 次に、煙島に上陸しました。 平重盛が安芸宮島より勧請したとも言われる厳島神社への階段を187段登りました。  一の谷の合戦に破れ、首をとられた平敦盛の首を葬ったという首塚があります。また、一説によると煙島は平敦盛の亡骸を荼毘にふした煙から命名された?ともいわれます。  神社の境内に土師器皿を採集しましたが、江戸時代のもののようです。航海の安全を祈って、立ち寄った参拝者が残したものでしょうか?  防潮堤をつくる島の海岸線には、遺跡は見つかりませんでした。    今回踏査したところ、防潮堤建設予定箇所には遺跡は存在しないようです。  源平合戦と平家伝説に思いをはせながら、鳴門海峡を望む福良湾を後にしました。

館長・名誉館長 による連続講演会

 9月19日(土)、今年就任した 和田晴吾館長 が、就任後はじめて講演いたしました。  題名は 「 古墳とは何か -葬送儀礼と他界観-  」 。  「古墳は、首長の葬送儀礼のための政治的、 社会的、 宗教的舞台装置」であり、「死者の魂は船に乗って他界へと赴くという観念から、遺体を運ぶ際も実際に船に乗せ、古墳へ引っ張っていった」などと、古墳のそもそもの在り方について約1時間お話しました。     会場には100名を越える方々に来場いただき、皆さん熱心に耳を傾けておられました。  講演の後は会場から多くの質問が出され、全体で約1時間30分の講演会が終了しました。 *****次回講演会のご案内***** 次回は、 10月3日(土) に 石野博信名誉館長 (昨年度まで館長)が講演いたします。 題名は 「 ヤマト王権と但馬 」 。 同日に開幕する特別展「 王墓の埴輪ー池田古墳のすべてー 」の関連講演会の初回です。 12時50分より受付開始、講演は13時30分~15時 です。 ご来場お待ちしています。 特別展「 王墓の埴輪ー池田古墳のすべてー 」 詳細は下記のURLをクリックしてください http://www.hyogo-koukohaku.jp/events/p6krdf0000005zoh.html

テーマ展示解説:学芸課長による「発掘プールの謎」(9.20)!

 秋晴れの日曜日の午後、村上学芸課長による「発掘プールの謎」と題したテーマ展示解説が行われました。「発掘ひろば」で楽しむ親子連れのみなさんも沢山参加していただきました。 発掘ひろばへ まずは、地層のナゾときから 三万年前から現代までの地層の解説 遺跡の発見から発掘までの謎ときをする村上課長 大中遺跡で発見された竪穴住居(転写保存)の上で 解説を聴いていただいた参加者のみなさん! 発掘の謎ときの後、こどもたちは「発掘ぷーる」へ。 9月最後の27日の日曜日は、山上学芸員によるテーマ展示解説:「古代官道-山陽道と駅家(うまや)-」を開催します。午後1時30分にテーマ展示室前に集合して下さい! 特別展「王墓の埴輪-池田古墳のすべて-」(10月3日~12月6日)開催前最後のテーマ展示解説となります。

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