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8月 1, 2021の投稿を表示しています

体験講座「貝輪と木のまが玉づくり」

 8月1日(日)、体験講座「貝輪と木のまが玉づくり」を開催しました。 貝輪とは、縄文時代から弥生時代にかけてつくられた腕輪のことです。 古墳時代になると石などで作られるようになりました。 当館テーマ展示室の巫女さんも腕につけていますね。 今回は、丈夫で割れにくい「ベンケイガイ」で貝輪をつくりました。 まず、貝殻の真ん中に穴をあけます。古代では、石やシカの角などをハンマーとして使っていたようです。穴をあけた後は、手首がとおるくらいまで砥石で穴を削って広げていきます。 腕をとおした時に痛くないように、穴の周りをサンドペーパーで磨き、表面もつるつるになるまで磨いたら完成です。腕に通すには小さい貝だったため、ネックレスにしました。 こちらは木のまが玉づくり。杉板を材料に使いました。 くぼんだ腹の部分は、木の棒にサンドペーパーを巻き付けて削ります。 表面が滑らかになるまで磨いたら完成です。 木のやさしい雰囲気が感じられる、ステキなまが玉ができました。 ちなみに、古墳の出土品には「埋れ木(うもれぎ)」と呼ばれる土中の古材を使って作られた玉が見つかっています。  *   *   *  古代のアクセサリー2つを身に着けて、記念撮影。 いかがでしたか? また参加してくださいね。

バックヤード見学ツアーを開催しました

 7月28日(水)に、バックヤード見学ツアーを開催しました。 普段は入れないエリアへ皆さんをご案内し、出土品の接合作業や科学分析の様子などを、間近に見ていただこうというもよおしです。 受付時に少人数に班分けして、ツアー開始です。 接合作業の様子は、 普段もB1Fの"バックヤード見学デッキ”から見ていただくことができますが、ツアーでは、B2Fエリアへ降りて見学します。 写真は、B1Fから作業室を見た様子です。 「いまからこの部屋に行きますよ~」「楽しみ!」 最初に、出土品の接合作業を見学しました。 土を落として水洗いしたたくさんの破片が机に並んでいます。これ を組み合わせて元の形に戻していきます。となりあう破片を接着剤でくっつけて、足りない部分はモルタルで補います。 参加者の方にも、実際に破片をつなぎ合わせる体験をしていただきました。 「これと、これが合うかな…」  こちらは実測作業です。 接合した遺物の寸法を測って手書きで写しとり、パソコンでデジタル清書(トレース)します。清書した実測図は、遺跡ごとの記録をまとめた"発掘調査報告書”に掲載します。 次に、保存処理について見学しました。 科学分析では、遺物の成分を調べることができます。 写真の赤外線カメラでは、肉眼では見えない墨書きの文字などの調査をします。 金属保存処理の部屋では、保存処理を終えたばかりの大刀を発見。 この大刀は先日まで特別展で展示していたものです。長い間展示しているうちに空気に触れてサビが広がっていないかなど、定期的に健康診断するためにここへ持ってきます。 考古博物館の舞台裏、いかがでしたか? 皆さまおつかれさまでした。 今年度はあと3回、8月4日、8月18日、8月25日の水曜日に実施予定です。 最新情報は館の ホームページ をご確認ください。

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