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7月 30, 2023の投稿を表示しています

バックヤード見学ツアー ご参加お待ちしております。

7月26日(水)と8月2日(水)に、「バックヤード見学ツアー」を開催しました。 普段は見ることができない、博物館の舞台裏へご案内するイベントです。 毎年夏休み期間中に開催していますが、8 月9日(水)と23日(水)にも実施しますので、当日の様子をご覧いただき、ご興味を持たれた方はぜひご参加ください。 見学ツアーでは、大きく分けて以下の4つの作業をご覧いただきます。 ① 土器の修復(接合・復元) ② 図化(実測) ③ 金属器や木器などの保存処理 ④ 写真撮影    バックヤード見学ツアーでは、普段このような窓越しでしか見ることができない、下のフロアーに降りて、実際に行っている作業を間近にご覧いただくことができます。 〈B1階 見学デッキからの様子〉 では、出発しましょう! ① 土器の修復(接合・復元) はじめに「遺物整理室」を見学します。(公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の皆さんが迎えてくださいました。 発掘調査現場で地中から出土した土器の破片などは、土を落とす下洗いをした後、この部屋へ運び込まれます。 広げられた破片の数に、見学している皆さんから驚きの声が上がります。 最初に、水洗いの後は出土位置の情報を記号化し、全ての破片に記入します。その後、元の形になるよう組み立て接着剤で固定していきます。 破片が足りない箇所はモルタルで補強して、完全な形に復元していきます。 まるで、立体のジグソーパズルのようです。 ② 図化(実測) 次に復元した遺物(出土品)を、図化する作業を御覧いただきました。 最初は手書き、そのあとにパソコンを使ってトレース〔原図を写し書きした製図〕 します。できあがったデジタル図面はきれいにレイアウトして、発掘調査を行った記録”発掘調査報告書”に掲載します。 ③ 金属器や木器などの保存処理 続いて資料室の見学です。 遺物のX線撮影(レントゲン)、赤外線撮影などを行う部屋です。 普段、目にすることのない機械がいっぱい並んでいます。 肉眼では見えない文字など、貴重な情報が隠れていないか、細部まで確認します。 確認が済んだ遺物は、「保存処理室」へ移します。鉄器や木器など、デリケートな遺物を取り扱う部屋です。いろんな機械や薬品を使って、保存のための科学的処理を行います。 ④写真撮影 修復のすんだ遺物を、写真撮影室で撮影します。 この写真も、ト

発掘調査速報会2023

  夏季企画展「新発見!ひょうご発掘調査速報2023」に関連して、7月29日(土)に発掘調査速報会が開催されました。 考古博物館と発掘調査を行っている、公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部との共催事業です。     今回は、令和4年度に兵庫県内で実施した、荒目遺跡(南あわじ市)、津門大塚町遺跡(西宮市)、三月野古墳群(養父市)の3カ所の発掘調査について、まちづくり技術センター職員による最新の調査成果の報告です。 会場に詰めかけた皆さんの熱気で速報会への期待も高まります。   まちづくり技術センターの竹森常務理事からのあいさつで速報会が始まりました。     調査成果報告のトップバッターは、埋蔵文化財調査部調査第2課の三好元樹さんです。南あわじ市の荒目 (あらめ)遺跡「淡路島南部の弥生集落」について報告してくださいました。 荒目遺跡は、淡路島南部の三原平野の北東部に位置します。 三原平野東北部には縄文時代以降の遺跡がみられますが、特に遺跡が増加するのは弥生時代中期後葉以降です。三原平野の北東に位置する洲本平野と近接する立地から、古代には都と四国地方を結ぶ南海道が通り、国分寺・国分尼寺が建てられるなど、淡路島の中心地であったと考えられています。       続いて、調査第2課の池田旭さんから西宮市の津門大塚町遺跡「古墳群と生産遺跡」についての報告です。   調査の結果、古墳時代中期~後期の集落および埋没古墳群が見つかっています。 今回の速報会では両者の関係から推測できる当遺跡の性格についての報告がありました。   今回の見つかった集落では精錬鍛治も含めた大規模な鉄器生産が行われていた可能性が高く、西摂地域の中核的な 生産遺跡の一つであったと考えられます。 また、集落と同時期の埋没古墳群が見つかっていますが、この古墳群に葬られた人々は集落で各種生産に従事する人々を統率する立場にあったと推測されています。       最後は、整理保存課の稲本悠一さんから養父市の三月野(みつきの)古墳群「但馬の横穴式石室を掘る」についての報告です

古代体験講座 いろいろあります。

  夏休みに入り、各種古代体験講座が開催されています。 7月に実施されました講座をご紹介します。 ◎ 23日(土)「はじめての土器づくり」です。 最初に講師から土器についての説明がありました。「時代や用途(調理用、貯蔵用、食器用)により土器の形も質も様々です。」   さぁ、やってみましょう。考えた設計図をもとに粘土をこねるところから始めます。   粘土ひもを積み上げ、文様を付けていきます。     完成しました。いろいろな形の土器が勢揃いです。 思い描いた形にできたでしょうか。          焼き上がり品は8月6日以降にお渡し予定となっています。 ◎ 28日(金)「藍の生葉染め」です。   作業に取りかかる前に、まずは藍染めの歴史のお勉強です。 藍が日本に伝わった正確な時期は不明ですが、長屋王邸(8世紀前半)出土の木簡に「藍染」と書かれていることなどから、奈良時代には藍染めが行われていたようです。 お勉強の次に今日の作業の説明です。 はじめに、生葉を一枚ずつ枝からちぎっていきます。             模様付けをどのようにするか 考えてから、下準備作業です。   染め液をづくりを行って、いよいよ布を漬けていきます。 奈良時代には、染める織物として麻や絹が使われていました。 できあがり。 とても、きれいな色に染めることができました。 デザインもなかなかおしゃれで、センスがいいですね! ◎ 29日(土)の「クラフトテープでつくるはにわくんと敷物」です。 最初に、はにわくんを置くための敷物をつくります。   「もじり編み」というねじるような編み方で、色の付いたテープを細い紐で引っかけて固定していきます。   クラフトテープをのりで固めて形を整えます。   目や鼻などをつけて顔ができあがったら、装飾品を飾って・・・ 見本に負けないぐらい、かわいいはにわくんの完成。 思わずニッコリ   それぞれの講座、皆さん楽しんでいただけたようです。   8月以降もまが玉づくりなどいろいろな講座が開催されます。 今、申し込み期間中となっているものは以下の2講座です。 9 月 3 日 ( 日 ) 開催 「はにわくんをつくろう」 申込み8/3締切り 9 月 10

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