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2月 18, 2024の投稿を表示しています

ようやく、完成しました。

  イベントガイドようやく完成です。 令和6年度に行う考古博物館での展覧会やイベントについて、各関係者が集まっていろいろと検討を 重ねてきました。 侃々諤々(かんかんがくがく)、喧々囂々(けんけんごうごう) の話し合いの末、ようやくまとめることができました。 今後、 「 イベントガイド」 という冊子をHPの掲載だけでなく、各施設への送付や館内での配架により皆様のお手元にお届けすることになります。 こちらは、そのイベントガイドの表紙です。近年、イベントガイドの表紙には銅鐸にQRコードを埋め込んだデザインを使用しています。令和4年度はできたての 銅鐸、令和5年度は錆びた銅鐸でしたが、来年度は大きく違うところがあります。 < イベントガイドへ > お気づきになりましたか? そうです。銅鐸がバラバラになっています。 これはもしかかして、厳しい話し合いのなかで職員がバラバラになってしまったことを表しているのでしょうか? いえいえ、心配ご無用です。 銅鐸は通常そのままの形で埋められることが多いのですが、弥生時代が終わる頃にはバラバラに壊されて埋められることもありました。 ご存知の方も多いかも知れませんが、兵庫県は全国最多となる67個の銅鐸が見つかっている県で、全国総数(約520個)の1割以上を占めています。 そこで、兵庫県の博物館として、その謎について少し触れてみたいと思います。 銅鐸とは弥生時代に製作された神様を祀る祭具でした。 弥生時代の前期の終わり頃にあたる紀元前300年頃から製作されていましたが、古墳が造られる頃になると叩き壊されることもありました。 神様を祀る祭具ということは、現代に置き換えてみると仏像やキリスト像に相当するものになるのでしょう。それを叩いて壊すなんて、なんと罰当たりな行為でしょうか。 その行為のヒントとして考えられるのが、「銅鐸が壊されていた時期が弥生時代の終わりから古墳時代のはじめにかけて、つまり邪馬台国に都を置いた卑弥呼が 倭国の女王として 登場したころであった。」 ということです。 卑弥呼が新たな時代をつくるために旧来の宗教(銅鐸)をこわして、新しい宗教(鏡)とする宗教改革だったのでは?との想像も浮かんできます。 気象学の先生よると、「 この時期はアジア全体で天候不順が続いていた」といわれていて、同時に食糧危機が長期間続いていたそうです。 その

「 梅 見 頃 」

梅の花もいよいよ満開です。 当館ホームページに新たに「 遺跡公園の開花情報 」というコーナーを設けましたので、お出かけの参考にしてください。 《トップページから「利用案内」の中にリンクを貼っています。》   梅(ウメ)は古代から日本人の生活に関わってきた植物です。 遺跡発掘時に、梅の種が出土することがあります。種は植物学的には「核(かく)」という名称のようですが、この部分はご存知のとおり、かなり堅い部分なので遺物として残る確率も高くなるのでしょう。(子どもの頃はこの種を噛んでその中身を食べたりしていましたが、今の私の歯では絶対無理だと思います)   この堅い部分の中にある食べられるところ「仁(じん)」は一般的には「天神様」と言われています。 これは学問の神様の菅原道真が梅を好んでいたところから、そのように呼ばれるようになったということなので、「頭が良くなりますように」と念じながら梅を観賞することで、何か御利益があるのではないでしょうか。 私も毎日眺めています・・・。           梅は中国からの外来植物です。 遺跡からは、弥生時代中期以降に出土しています。 用途ははっきりとはわかっていませんが、単に部材や食用としてだけではなく、薬用、または観賞用としても古代から日本人に親しまれてきたのではないでしょうか。   また、昔から親しまれていた根拠として『万葉集』があげられます。「梅」の字が入った歌が 100 首以上 あり、この数はなんと桜の2倍以上になります。 奈良時代には梅は鑑賞用として梅を愛でる習慣があり、大伴旅人が「梅花の宴」が催した際には、「梅花歌 32 首」が披露されていました。 この「梅花歌 32 首」の序文が、今の年号の 「令和」の典拠とされたため、よく知られるようになりました。 「 初春令月、気淑風和、梅披鏡前粉、蘭薫珮後之香 」からの引用だそうです 。 〔初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す〕 意味は、「新春の好(よ)き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装よそおう白粉(おしろい)のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりを漂わせている」です。【国文学研究資料館HPより】 たくさんの方々が公園内の至るところで写

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