スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2021の投稿を表示しています

メンテナンス休館と新年の準備

 ただいま博物館はメンテナンス休館中で、学芸員はあちらこちらと館の内外で作業をしています。  東側出入り口の「ときのギャラリー」の掃除です。出入り口に近いため、ほこりや砂などが入り込むので、入念に掃除機で掃除します。展示品を壊さないように慎重に‥‥。  特別展示室の展示ケースに設置する温湿度計の精度の確認です。このあと、展示ケースを密閉し、計器に誤差がないか時間をかけて計測します。  木簡の展示スペースでは、湿気とりもかねて、いったん木簡を外して掃除し、設置し直します。  館の中だけでなく、大中遺跡公園のベンチもきれいに塗装し直しました。  新年を迎える準備も同時に行っています。  東西の出入り口には門松が飾られました。  メインホールの展示も新年バージョンです。テーマは「七福神」です。  そして、新年は1月2日(日)から開館です。  午後から考古博DEお正月を開催します。  館内のパワースポットを巡ってクイズに答えると缶バッジがもらえるなど、楽しい体験を用意しています。(参加費は無料です!)  また、当日は「関西文化の日プラス」参加のため、全館無料で開放しています。  どうぞ気軽にお越しください。お待ちしております。  *  *  *  *  *  さて、今年のブログは今回で終了です。一年間お世話になりました。  新年は、メインホール展示の内容や、考古博DEお正月の様子などからお伝えします。 よいお年をお迎えください。(ほったんより)

高校生によるコンサート「歌おう!メリークリスマス2021」

12月19日(日)に近隣の高校の合唱部による考古博DEコンサート「歌おう!メリークリスマス2021」を開催しました。  出演は加古川西高校コーラス部、加古川東高校合唱部、加古川南高校合唱部、明石西高校合唱部の4校。司会は、加古川西高校放送部の生徒さんが担当してくれました。  ロビーでハンドベルを持ったサンタさん達が、きれいな音色でお出迎え。  最初に歌ってくれたのは、加古川東高校の皆さん。「生命の軌跡」「いのちの歌」の2曲を聴かせてくれました。  続いて、加古川西高校が登場。12月にぴったりなクリスマスソング2曲を歌ってくれました。  明石西高校は「クリスマスソング」と、有名映画の劇中歌を手拍子でリズムをとりながら歌ってくれました。 加古川南高校はしっとりとした「アメイジング・グレイス」の後、アニメ主題歌を力強い歌声で聴かせてくれました。  コンサートの最後には、全員で「きよしこの夜」「ジングルベル」を合唱。 客席も参加し、会場が一体となりました。 今年もマスクをつけての合唱で皆さん歌い辛かったと思いますが、 そうとは思えない素晴らしいハーモニーが会場に響きました。 高校生の皆さん、ありがとうございました。

竪穴住居復元プロジェクト 狐狸ヶ池のヨシ刈り

  毎年恒例の狐狸ヶ池のヨシ(葦)刈りを行いました。   ヨシは、大中遺跡公園の竪穴住居を復元するための材料として使用します。  あらかじめ刈っておいたヨシをきれいにそろえて束ねるのが主な作業です。担当者がその手順を説明しているところです。  結構な面積です。午前中に済ませたいところですが…。  ヨシを束ねるときに、余計な草や葉を鋤き取ります。ヨシは竪穴住居の屋根材として使用するので、雨水を留めるような他の草・根は、屋根を腐らせる原因になるので丁寧に鋤き取らなければなりません。担当者も説明に力が入ります。  一斉に作業開始。刈ったヨシを束にして鋤き取り班に渡し、鋤き取った束はひもで束ねる係に渡します。 鋤き取り班、うまく鋤き取っているかな? 腰を入れて、グイっと引きます。  こちらは束ね班。末端を揃えて、上下2箇所を束ねます。  束ねるときはビニールひもを、トックリ結び(別名マスト結び、インクノット)で縛ります。慣れないとやりづらいですが、しっかり結わえても、簡単にほどくことができる結び方です。  だいぶ作業が進みました。今年はここ数年に比べ、比較的長めのヨシに育っていたので良かったです。  材料として使用できない短いヨシや、鋤き取った余分な草・根は、集めて袋に入れて処分します。  狐狸ヶ池のサギが「何してるんやろ~」とジーっと見ていました。   作業が終了しました。収穫もでき、池畔もとてもきれいになりました。   お疲れさまでした。   1月15日(土)には、お隣の稲美町の加古大池でもヨシ刈りを行います。   加古大池のヨシは、毎年狐狸ヶ池より大きく育つので、1日仕事になります。  またご報告します。 *  *  *  *  *  考古博物館は、1月1日までメンテナンス等で休館し、1月は2日(日) に開館します。  この日は「関西文化の日プラス」参加日のため全館無料で、さらに13時から「考古博DEお正月」を開催します。缶バッチがもらえるパワースポット巡りや、古代文字カレンダーなどでお楽しみいただけます。参加費も無料ですので、散歩がてらに遊びに来てください。    

古代米栽培プロジェクト 締めくくりの脱穀作業とドローン撮影

 11月末に古代米の脱穀作業をしました。蓮池小学校の児童たちによる6月の田植え、10月の稲刈りに続いて行われた古代米栽培プロジェクトの締めくくりです。脱穀は職員とボランティアで行いました。  「脱穀」とは稲穂から稲もみを取り出す作業で、今回は干した稲穂を脱穀機に入れて行いました。もみ殻が前面に勢いよく吐き出され、米は脱穀機の後ろ側に設置した袋の中にたまるようになっています。  10月の稲刈りから約1か月間、稲木で天日干しされた稲穂です。  晩秋の秋晴れ、条件に恵まれ作業がはかどります。田んぼには脱穀機の音が響いていました。  脱穀済の藁を運んでいます。刈り取られた稲穂で田んぼの表面がガタガタなので、リヤカーを動かすのは結構力仕事です。  藁は田んぼの隅に、風で飛ばないように真ん中に木を立てて、その木を挟むようにして円形に積み上げます。藁は燃やして処分します。  収穫された古代米。1月に蓮池小学校の給食のご飯になります。どんな味がするでしょうか。お楽しみです。 *  *  *  *  *  この日は博物館に事務所を置く「(公財)兵庫県まちづくり技術センター 埋蔵文化財調査部」の方がドローンで撮影されていました。  左上に小さくポツンと点のように映っているのがドローンです。 ドローン拡大!  博物館の田んぼの様子です。ドローンが一般に使えるようになって、発掘現場を上空から写すことが容易になったので、効果絶大とのことです。  青で囲んだところが考古博物館、赤で囲んだところが田んぼです。緑が多い大中遺跡公園の様子もよくわかります。  2,000年前の弥生時代に写せば、どんな写真が撮れるのか、想像してみると楽しいですね。

こうこはくロビーコンサート ~館内に響くヴァイオリンの調べ ♪ ~

 先週の日曜日、ネットワーク広場で、「こうこはくロビーコンサート~音楽がつなぐ今と昔むかし~ 吉田侑記ヴァイオリンコンサート」が開催されました。  今回のコンサートは、新型コロナウイルス感染症の影響により、講演等の中止が相次ぐ中、県民の鑑賞機会を確保するとともに、県内の新進・若手アーティストに活動の場を提供することを目的として、公益財団法人兵庫県芸術文化協会が経費の一部を負担して実施するものです。  素敵なドレスに包まれてお二人の登場です。  ネットワーク広場では、今までいろんなコンサートを開催してきましたが、ヴァイオリンのコンサートは初めてです。そのせいか、会場には少し緊張感が漂っています。  本日の主役、吉田侑記さんです。  大阪音楽大学大学院の管弦打研究室に在籍されており、第15回神戸新人音楽賞コンクール優秀賞を受賞されています。  伴奏をしてくださるピアニストの濵本真佑花さん。  大阪音楽大学のピアノ専攻を卒業され、ショパン国際ピアノコンクールインアジア全国大会出場や日本クラシック音楽コンクール、べーテン音楽コンクール全国大会入選などの実績をお持ちです。  会場は超満員。コロナウイルス感染症対策で入りきれず、1階通路でご観覧いただかなければならないほどでした。  エルガー:愛のあいさつ、アメージンググレース、ブラームス:ハンガリー舞曲第2番など、館内にヴァイオリンの音色が響きました。  ヴァイオリンの音色って結構大きいんですね。迫力ありましたよ。  演奏の合間に曲紹介もしていただきました。  凛々しい姿ですね。  赤鼻のトナカイ、サンタが町にやってくる、この道、ふるさとなど、タイムリーなクリスマスソングや、聞きなれた懐かしい曲も披露してくださいました。  アンコールもあって、お客さんの大きな拍手に包まれたお二人でした。  約40分のコンサート、ヴァイオリンとピアノの音色に酔いしれた素敵なひと時でした。

古代人の生活体験(後編)~古代の調理体験・大中探検隊~

 12月4日(土)古代体験講座「古代人の生活体験(後編)」を開催しました。 今回は古代の道具を使った調理体験をしたあと、大中遺跡の復元住居を探検するというプログラムでした。 調理する材料 まず古代の調理体験からスタートしました。献立は、土器で煮てつくる特製の古代汁と赤米入りのご飯です。 石器を使った調理 石を割って作った包丁で野菜やお肉を切ります。石の包丁は初めてと思いますが、皆さん上手に切っていました。切れ味抜群で、家でも使えそう? なかなかの切れ味! ぐつぐつぐつ…お昼ご飯に間に合うように、土器で煮ていきます。 当初の計画では屋外で体験していただく予定でしたが、この日は風が強かったため室内でコンロを使って(ずるをして)加熱しました。 土器を使って調理 野菜やお肉がたっぷり入った古代汁、美味しそうにでき上がりました。 古代人も見たのかな・・・ 竹を縦に半分に切った容器にご飯を、竹を横に切ったお椀に古代汁を入れ、竹のお箸を使って、どうぞ召し上がれ! 皆で声を合わせて、「いただきま~す!」 お腹がいっぱいになったあとは、風をよけるために軒下で火おこし体験、石器時代の弓矢の体験、そして弥生時代の史跡・大中遺跡でクイズラリーに挑戦しながら、復元住居を探検しました。 遺跡の中でクイズラリー クイズラリーで走り回った子どもたちは、竪穴住居の中で一休み。結構広いでしょ。 冷たい風がさえぎられて意外と寒く無かったですね。 竪穴住居の中でほっこり 半日でしたが、古代人の雰囲気を体感していただけましたでしょうか。 博物館では、以下のとおり、様々な古代体験講座を行います。 まだまだ受付中ですので、ぜひ参加してみてください。 ・2月6日(日) 10時~15時 「 古代の木製農耕具を作って使おう 」  高校生以上 参加費700円 定員10名 受付 1月6日まで ・2月13日(日) 10時~14時 「 チョコレートと金属の鏡づくり 」  小学4年生以上 参加費1200円 定員8名 受付 1月13日まで 申し込みは 当館ホームページ をご覧ください。

過去の記事一覧

もっと見る