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9月 22, 2024の投稿を表示しています

沈殿藍作りにチャレンジ

   9月26日(木)学習支援課と当館ボランティアの方が、沈殿藍(ちんでんあい)作りに挑戦しました。  沈殿藍とは、草木染を行う際の手法の一つで、タデ科の植物を使って藍色成分(インディゴ)を抽出します。  まず、実験用水田周辺で栽培している 生葉染め用に育てた「タデ藍」をポリバケツに入れ発酵させます。(2~3日間)    その後、発酵させた葉っぱを取り出して液をこします。    発酵しているので、取り除いた葉と液体は「強烈なにおい」がしていました。       石灰水を入れてかき混ぜます。(3000回でにおいは消えるらしい?)    まだ、泡がありますが青色が出てきました。  泡が大きくなり、すぐに消えるようになるまでかき混ぜる必要があります。    その後、2日ほどおいて上澄み液を捨ててペットボトル等の容器に移し替えて保存します。    様々な古代体験講座の実施に向けて、学習支援課と当館ボランティアの方々の準備の様子を知っていただければ幸いです。  これからも考古博物館並びに、古代体験講座をよろしくお願いいたします。(小林)

土器焼き見学(週末の古代実験)

  9月21日(土)土器づくりボランティアグループによる土 器 焼き実験の様子を見学させていただきました。  最初は、土台づくりからスタートです。        土台ができたので土器を設置します。  記録用に撮影しました。  土器の上を小枝やわらで覆っていきました。      更に粘土(左側)や前回使用後の灰(右側)でわらを覆いました。    いよいよ着火です。  前回使用後の灰で作った方はよく燃えましたが、うまく熱を閉じ込めるのでしょうか。      大中遺跡まつりに向けて風の向きも調査しました。      粘土で覆った方は、炎は余り出ませんがしっかりと熱を閉じ込めていました。  点火後約2時間経過しました。      うまく土器は焼けているでしょうか。  素焼きとして、成功しました。  この経験を活かして、大中遺跡まつり(11/2)では更にバージョンアップした内容でお越しになられた皆様に楽しんでいただけるよう計画しています。(小林)

ほったんのなぜなぜコーナー 「秋季特別展:うつりゆく甲と冑」

    (ほったん) やっぱり、甲冑(かっちゅう)はかっこいいね。 今回の特別展も子どもから大人までたくさんの人が会場に来てくれていて、ボクもうれしいよ!   (学芸員) そうだね。歴史ブームもあって、刀をはじめ甲(よろい)や冑(かぶと)などの武器、武具はとても人気が高いね。   普通、甲冑というとテレビ・映画などで見かける、このような戦国時代や江戸時代のものを思い浮かべるけれど、今回の特別展のタイトルには「弥生から江戸へ」となっているので、もっと古い弥生時代や古墳時代のものも展示されているんだね。   一つの時代だけではなくて、時代の流れに沿って展示することで、それぞれの時代の甲冑の特徴が分かるし、時代を超えても変わらないところや引き継がれているところが見えてくるんだ。   でも、疑問なんだけど、「弥生時代に戦争(争い)」なんかあったのかなぁ。 弥生時代というと、みんなで仲良く田植えをしているようなイメージがあって、とても平和で、のんびりした生活をおくっていたように思うんだけど・・・ むしろ、縄文時代の方が狩猟中心の生活だったから、人々が争っていたような感じがするなぁ。   縄文時代の人は毎日狩猟に明け暮れていて、その日その日の1日の食べ物を手に入れることに精一杯で、蓄(たくわえ)えることもできず、とても他の人と争っている暇も理由も無かったんだよ。 それが、弥生時代になると稲作によって食糧も安定して大量に手に入れることができた。 でも、そのためにお米をたくさん持っている人と持っていない人の格差が生まれてきたり、お米がたくさん採れる土地がほしいという欲がでてきたりといったところから、争いが始まったんだね。 平坦で日当たりも良くて水も豊富にあるような土地は、たいてい他の人が既に田んぼとして整備していただろうから、「その土地がほしい」とか「蓄えられていたお米を奪いたい」といった気持ちが争いにつながっていったんだ。       なるほどそういうことか。 でも争いといっても弥生時代なら、武器をつくろうにも材料がなくて困ったんじゃないかな。   人を傷つけることを目的として作られた武器が確認できるようになる弥生時代の中期では、石器や青銅器から武器を作り、木や革、草の蔓(つる)などを甲と

「甲冑を着てみよう!(古墳時代編・江戸時代編)」

   秋季特別展期間中 毎週日曜日・祝日(振替休日も含む)に実施しています、 「甲冑を着てみよう!(古墳時代編・江戸時代編)」に多くの皆様が体験されています。  ここでブログに掲載しても良いと、快く承諾をいただきましたご家族の、微笑ましい写真と動画を紹介させていただきます。  当館ボランティアの方が、準備万端お待ちしています。  お子様だけでなく、ご両親も甲冑を着ることになりました。      見た目以上に重量があります。    お子様も冑を乗せて完成です。        最初は、お母様がお子様をスマホで記念にパチリ。    お父様も冑を乗せて完成です。    当館ボランティアの方が、照明係やカメラマンになって記念写真を撮りました。  最後は、ご両親で仲良く記念写真を撮りました。  古代体験講座等に参加される皆様にも、事前にお願いをしてブログ掲載させていただいています。  今回もブログ掲載を二つ返事で承諾していただきました。本当にありがとうございました。  このブログを見られた一人でも多くの方が、「甲冑を着てみよう!(古墳時代編・江戸時代編)」に参加されますことを願っています。(小林)

秋季特別展関連講演会 「古墳時代の軍事活動」

   秋季特別展関連の講演会として「古墳時代の軍事活動」と題して、当館の 和田晴吾 名誉館長よりご講演いただきました。  和田晴吾 名誉館長  聴講希望者が多かったので机と椅子を増設しました。  配られた資料に書き込みながら熱心に聴かれる方が多く見られました。  今回の講演で、古墳は墓であって墓以上のもの、そして、古墳づくりの場は、人・もの・情報の集まるところであり、国づくりの場でもあったということを教えていただきました。    何名か挙手されていましたが、時間の関係で質疑応答は1名となりました。  引き続き、当館担当学芸員による特別展示室での詳細解説です。  次回の講演会は、「作る。配る。使う。埋める。-古墳時代の甲冑から見えるもの-」 川畑 純 氏(奈良文化財研究所 主任研究員)です。既に定員に達しているため受付は終了しています。    10月26日(土) 13時30分~15時00分に実施されます講演会「中世の甲冑と戦闘」は、現在受付中ですので興味関心のある方はお早めに申込みください。(申込みは こちら )  多くの皆様の秋季特別展関連講演会へのご参加、並びに秋季特別展へのご来館をお待ちしています。    どうぞよろしくお願いいたします。(小林)

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