秋も深まり… 早朝には木々に冷たい露が光る季節になりましたね。 史跡・大中遺跡公園と隣接する当館は、自然あふれる環境に恵まれ、 散歩コースとしても、皆様にご利用いただいています。 大中遺跡公園と、ひとつ道を隔てた当館の敷地にも、 多くの木々が季節の変化を教えてくれています。 穏やかな木漏れ日が、気持ちいいですね。 遺跡公園の中では、現在修理作業が進められている 復元された竪穴住居が代表選手ですが、 公園の木々も弥生時代の様子を教えてくれます。 実は、大中古代の村に植えられた草や木は、 大中遺跡で暮らしが営まれていた弥生時代に生息していたり、 栽培していたと考えられる品種を栽培しています。 秋に実る「ドングリ」としておなじみの、クヌギやマテバシイ。 弥生人にとっても、貴重な食べ物でした。 公園の木々につけた実は、体験学習の材料としても使用しています。 これはトチノキの実。水につけて苦みを取ったら、 すりつぶしたりしてクッキーみたいに食べたりしていました。 大切な食べものが実りをむかえるこの季節は、 古代の人にとっても、「食欲の秋」だったのでしょう。 大中遺跡での暮らしを、 想像しながら散策してみませんか? 公園のなかには、ベンチも多数設置してありますので、 どうぞゆっくりとした時間をお過ごしください。 ちなみに、館内のテーマ展示室では、 縄文人が工夫したドングリの保存方法を ご紹介しています。 こちらもあわせてご見学ください。 * * * 変わりやすい曇り空と長雨とが去って、 こんな爽やかな青空が顔を出してくれました。 穏やかな秋の一日は、大中遺跡公園と 考古博物館にぜひお越しください。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。