7月23日に開幕しました企画展「金銀銅の考古学」、多くのお客さまにご来場いただいています。 金や銀で飾られた耳飾りや、大量に埋められた銅銭など300点に及ぶ出土品とそれらを採掘した鉱山を紹介しています。 今回の展覧会の展示作業の状況を一部ご紹介します。 手前の大きな須恵器甕ですが…、 重たいうえに、落とさないよう慎重に置かなければなりません。けっこう力が必要ですし、細かな神経も求められます。 また、今回の展示では、銅銭や金環、銀環など小さな展示物が数多くあります。 一つ一つビニール袋に入れて保管していた金環や銅銭などを袋から出します。手袋をはめて、取り扱いに注意します。扱うものの材質によって手袋を代えます。細かな作業がしやすいように指に密着する薄い手袋を使います。手袋を両手にきっちりはめるだけで、3~4分かかります。 展覧会は、こういった学芸員の細かな作業によって皆さんにご覧いただいています。 展示物の一つをご紹介します。 中央にあるのは2m近い木製の出土品です。さて、これは一体何でしょうか? これは雁木梯子(がんぎばしご)といい、鉱山内の竪坑を上下する時に足をかけて登ったり降りたりする、いわゆる梯子(階段)の役目をするものです。(写真は、雁木梯子を発見した時のものです。)こんなちいさなステップで登り降りなんて、大変だったでしょうね。 展示室には鉱山を紹介する冊子を置いています。読み応えあります。 これらはご自由にお持ち帰りいただけます。 企画展「金銀銅の考古学」は、8月30日(日)までの開催です。お見逃しのないようご来場ください。お待ちしております。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。