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2月 20, 2022の投稿を表示しています

古代体験講座 古代の織物に挑戦

 令和4年2月20日(日)に、古代体験講座「古代の織物に挑戦」を開催しました。  (今回使う道具) 原始機(げんしばた)あるいは弥生機といわれる機織具で、機織り体験をしていただきました。 三角柱の道具(開口具)で、1本おきに上下にわかれている「たて糸」に隙間を作ったら、 たて糸の間にシャトル(緯越具:よここしぐ)に巻いた「よこ糸」をくぐらせます。 糸が通ったら、「緯打具(よこうちぐ)」でよこ糸を手前に引き寄せて、トントンと打ち込み、また奥へ戻します。 戻したら、たて糸を1本おきにつりあげている「綜絖(そうこう)」で上下のたて糸を入れかえ、先ほどとは反対の方向からシャトルを通します。 このたて糸を入れかえ、シャトルでよこ糸を左右に通す動きを、何回も何回も、根気強く繰り返します。糸をひっぱる力加減を一定にするのが、まっすぐに織るコツです。 織り上がったら、機織具から取り外し、糸の端をハサミで切り取ります。 ほどけないように、端を結んだら、完成です! 今回体験していただいた織り方や機織りの道具などの構造は現代と同じです。 弥生時代にもうこのような方法があったとは驚きですね。

古代体験講座 チョコと金属の鏡づくり

令和4年2月13日(日)に、古代体験講座「チョコと金属の鏡づくり」を開催しました。 「なぜ、この2つの材料で鏡をつくる企画が生まれたのか?」と言うと、実はこの2つ、作る手順がおんなじなんです! 大まかな工程は4つ。①材料を溶かす、②それを型に流し込む、③冷やし固める、④削ったり磨いたりして整える、の順です。 今回の講座ではまず、食用シリコン製のオリジナル型を使って古墳時代の銅鏡をデザインしたチョコレートをつくり、それを冷やし固めている間に低温で溶ける合金で鏡をつくりました。 <チョコレートの鏡づくり> (チョコレートを流し込む食用シリコン製の型と、見本の「金属の鏡」) 最初にチョコレートを溶かします。お湯の入ったボウルの上に、細かい粒状のチョコを入れたボウルをのせて、静かに混ぜながら湯せんして溶かします。美味しそうな甘~い香り! チョコがなめらかに溶けたら、そっと型に流し込みます。余分な空気が入らないように、ゆっくり入れるのがコツです。 型をそっと持ち上げて、トントンと台に軽く打ち付けて、更に空気を抜き、隅々までチョコが行き渡るように調整します。 タッパーに並べたら、あとは冷蔵庫で2時間ほど冷やし、固まるのを待ちます。 <砂型でつくる、金属の鏡づくり> 最初に、溶かした金属を流し込むための型(鋳型/いがた)をつくります。 水を混ぜてほどよい柔らかさにしておいた砂を、まるい枠のなかに詰め、棒で押し固めます。 砂型に元型を埋めてくぼみを作り、はずしたら「鋳型」の完成です。この鋳型がきれいに作れていると、紋様がハッキリした鏡が作れます。 当館ボランティアのサポートのもと、溶けた金属を鋳型へ流し込みます。熱い金属が飛び散る危険があるので、十分に注意しながら行います。 「ほら、まるでさっき作ったチョコレートみたいでしょ。(銀色だけど・・・)」 チョコレートと同じように、すみずみに金属が行き渡り、気泡が残らないように周りをトントンと叩きます。 手でさわれる温度に下がったら、鋳型から鏡をはずし、鏡の周りのはみ出した部分(「バリ」といいます)をペンチで切り取ります。そのあと、ハサミやヤスリを使って細かく形を整えます。 さらに、鏡の表面(顔をうつす方)をピカピカになるまで磨きます。 金属の鏡、完成です! *   *   * 金属の鏡を2時間かけて作っている間に、冷蔵庫に入れていたチョ

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