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9月 24, 2023の投稿を表示しています

秋季特別展 内覧会

    明日30日(土)から開会する秋季特別展「駅家発掘!-播磨から見えた古代日本の交通史-」の内覧会を実施しました。   会場の様子です。来賓をはじめたくさんの方々にお越しいただきました。 15時開会。 はじめに和田館長からの挨拶です。 「当館で駅家をテーマとして取り上げるのは2回目ですが、駅 家は当時の人の流れの中心でとても重要なインフラでした。今回は播磨地域を中心に担当学芸員の熱い思いもあり、欲張った展示となっています。」 つづいて、来賓を代表して佐伯播磨町長からのご挨拶がありました。  何と、今日は佐伯町長の誕生日ということで、とても元気なお言葉をいただきました。「今後とも博物館と播磨町がコラボして、いろいろな事業を行っていきたい。」 来賓紹介 佐伯播磨町長、兵庫県まちづくり技術センターの竹森常務理事のご紹介 後援・協力企業や祝電披露のあと、今回の特別展を担当しました館職員の紹介がありました。   紹介に続いて主担当の中川学芸員から本展覧会の概要、見所についての説明がありました。 中川学芸員は当館開館時に職員として勤めており、以降の16年間の成果を披露したいということで、館長の挨拶どおり熱い思いを語っていただきました。   特別展示室に移動して、実際に展示品を目にしながらの説明がありました。  「 駅家は今でいうサービスエリアのようなものですが、これは誰でも利用できるものではなく、使者であることを保証する駅鈴(えきれい)を備えた特別な人しか利用できませんでした・・・。」 詳細、ていねいな説明が続きました。   手前に写っているのが、ポスターやチラシのモデルとなっている「鬼瓦(辻ヶ内遺跡)」です。 明日から開会です。 「駅家」は当館が開館以来、調査を継続している重要なテーマです。 学芸員の皆さんも前日ギリギリまで準備をしていました。 みなさまのご来館を、こころよりお待ちしております。    

秋の特別展 まもなく開会します。

    このまま夏が終わらないのではないか、と思っていた暑さもようやく一息付けるようになりました。 ふと、公園内を見回してみると彼岸花が・・・  秋ですね。 と、感傷に浸る間もなく、秋の特別展です! 秋季特別展「駅家発掘!-播磨から見えた古代日本の交通史-」、いよいよ開幕直前となりました。 当館は開館 ( 平成 19 年 ) 以来、播磨における駅家(うまや)の遺跡を継続的に調査しています。 学芸員の皆さんの準備も佳境に入っています。   今回は、出土品を並べる作業(列品と言います)やその説明に使うパネル設置などの準備についてレポートします。 特別展示室の準備は1週間前から始まっていました。 解説ボードの設置作業、9月24日の様子。   まず、展示する資料を、一時保管庫から特別展示室に集めます。 とても、丁寧に梱包されています。もちろん、これはほんの一部ですよ 。 慎重に荷ほどきを終え、展示ケースに並べていきます。 「順番はどうしようかな? とりあえず、並べてみてから考えよっと。」 壊れやすい出土品はクッション性の高い敷物の上にそろ~り並べていきます。 大型ポスターも特別展示室入口に掲示OK です。             受付横の展示室入口のバナー(上部) 今日のところはこのぐらいで、後は、お・た・の・し・ み。 完成した様子はぜひ特別展の会場でご確認ください。   館外の掲示も秋の特別展バージョンに衣替え。皆様のお出迎えの準備は万全です。   9月30日(土)から、いよいよ開会。 お待ちしています!

講演会「 南北朝時代の城館を探る-城跡、軍忠状、太平記-」

    今回の講演会は「城館」について南北朝期に焦点をあてた研究結果や文献に見られる「役所」と呼ばれるものの役割とその影響などについての講演でした。   講演を行う永惠さんは兵庫県教育委員会文化財課での勤務や宮城県への震災復興支援のための派遣など、経験豊富な当館の学芸員です。特に城館研究を専門としており、また”GIS(地理情報システム)”という位置情報データの管理や分析を行うシステムにも精通していることから 、 今回の講演にはとても力が入っていました。   はじめに、城館研究での考え方について説明がありました。 「13~14世紀の城館」や「南北朝期の戦争地域」について地理情報を基にしながら、城館遺跡の事例や文献史料にみられる記載を踏まえながら、具体的なイメージがつかみやすい解説でした。 宮城県での勤務の時に、実際に平地の城の実地調査に関われたことが、以降の仕事をしていく上で、大変役立ったそうです。   文献に記された「役所」の分布図や「太平記」を引用した史料などを活用されています。 太平記は軍記物のため、内容には誇張した表現が含まれているが、そういった部分を取除くと、とても詳しい史料として有用であるとのことでした。   講演会終了後、展示室でミニ解説を実施していただきました。 講師への質問もたくさんあり、それらの回答も含めて、皆さん熱心に解説に耳を傾けておられました。 ※9月30日から開会する秋季特別展においても、テーマである「駅家」に関連した講演会が 4回も開催されます。シンポジウムもあります。 第1・2回の申込は既に終了してしまいましたが、3回以降は、まだ間に合いますので、ご興味のある方はどうぞお申込みください。  10/21 播磨の駅家を語る③「高田駅家と大市駅家を語る」   申込み10月 3日まで  10/28 シンポジウム「古代の山陽道の播磨の駅家を探る!」  申込み10月11日まで   11/25 播磨の駅家を語る④「出土遺物からみた山陽道の駅家」 申込み11月 7日まで

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