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9月 29, 2019の投稿を表示しています

特別展「埴輪の世界」本日開幕しました

池田古墳の出土品が重要文化財に指定されたことを記念した秋の特別展 「埴輪の世界-埴輪から古墳を読みとく-」 いよいよ本日開幕しました。   博物館の東出入り口に設置されたバナーです。 ポスターからデザインされた明るい図案で、ほのぼのとした雰囲気が漂っています。 朝から爽やかな秋晴れ。 開会式には多くのお客様が出席してくださいました。 始めに館長の挨拶です。 古墳が専門なので、展示のねらいや経過などの紹介にも熱が入っていました。 続いて、教育委員会を代表して、西上教育長が挨拶しました。 本展の目玉である池田古墳の埴輪が表紙を飾った 先日発行の「県民だより」を持参して、特別展をPRしました。 来賓の皆さまです。 左から中島かおり兵庫県議会議員、糟谷昌俊(公財)兵庫県まちづくり技術センター理事長、法田尚己兵庫県企画県民部企画財政局長です。 和田館長、西上教育長、中島県議会議員によるテーㇷ゚カットで開幕です。 「みなさん、おまたせしました」 開幕式直後、特別展示室の扉が開かれ、内覧会に多くのお客様が入場されました。 今回はどんな内容でしょうか?(ぜひお確かめください!)。 担当学芸員がいろんな埴輪について見どころを詳しく解説しました。 特別展期間中も展示解説を 10/20、11/3、12/1(各13:30~14:00)に実施します。 夏の企画展と同様に、入口のロビーにも展示コーナーを設けました。 当館ボランティア力作の池田古墳ジオラマの展示や、 埴輪たちと一緒に写真のとれるコーナー、 池田古墳の調査記録をまとめたビデオ上映コーナー(9分弱) など盛りだくさんです。 開催期間は、12月1日(日)までです。 話題を先取りしていただく?には、早めのご来館がおすすめ。 みなさまの来館を、こころよりお待ちしております。

「埴輪の世界」展覧会場ができるまで(2)~列品~

当館秋の特別展「埴輪の世界」、いよいよ開幕直前となりました。 各地から様々な種類の埴輪が集まる今回の展示会。 ご覧いただく皆さんに、喜んでいただければと 担当学芸員を中心に知恵を絞って準備を進めてきました。 展示の見どころについては、 当館のホ−ムページ をご覧いただくとして (ちょっと宣伝です…汗) 今回も、ただいま大急ぎで進めている準備作業をご紹介します。 *   *   * 前回は各地の博物館から、展示する埴輪を借りてくる作業をご紹介しました。 今回は、その埴輪たちを、ご覧いただけるように展示室に並べる作業 (列品と言います)をレポートします。 まず、展示する資料を、仮置き場から特別展示室に集めます。 みなさんにお伝えしたいテーマに沿って、展示室のどのケースに 置くかを決めます。 どうやったら思いが伝わるかな?順番だけでも結構悩みます。 運搬の時に壊れないよう囲んでいた木の枠を外して行きます。 同時に借りる前の様子と、どこか違ったところはないか? 念入りに確認します(この時は結構緊張します)。 展示品の中には、人の背と同じ高さのものもあります。 重たいし、置いてみて初めて、不安定さがわかる場合も。 しっかり設置できるまで、安心できません。 ケースに並んだ後は、さらに透明な糸で倒れないように固定します。 糸がかかって壊れては何もならないので、学芸員がどこを固定する か、慎重に探りながら展示業者と共同で作業を進めます。 こうしてようやく展示ケースに埴輪たちが並んできました。 あれこれ考えて計画を立てますが、ケースに並んだときの 見え方が大事なので、間隔や場所を微調整します。 奥の壁には、解説のパネルを取り付けます。 ちょっと展示室の外へ。別の作業室では埴輪をより深く 知ってもらうための、説明用パネルを作っています。 専用の大型プリンターで打ち出した用紙を、 のり付きのパネルに慎重に貼っていきます。 ずれたりシワができないよう、違った慎重さが必要です。 展示室では、ケースのほかにも展示用のスペースを作ります。 これは木の台を使って、展示品を並べる台を作っているところ

「埴輪の世界」展覧会場ができるまで~借用~

いよいよ開幕まで1週間にせまった特別展「埴輪の世界」。 現在博物館ではその準備が大急ぎで進んでいます。 今回の特別展では、全国あちらこちらで見つかった埴輪をお借りしてきます。 埴輪たちが各地の博物館からどんな風に当館へやってくるのか? その作業について、ご紹介します。 まず、展示のテーマにあった埴輪を保管している博物館で、 実物を見ながら、どのように運び出すか? 念入りに打ち合わせます。 打ち合わせが終わったら、いよいよ運び出しですが、  時には車で何百キロも運ぶことがあります。  運搬の途中に壊れたりすることがないように、  念入りに保護したり、補強したりして、慎重に運び出します。 土を焼いて作られた埴輪は壊れやすいので、直接ぶつかりあったり、 荷台でずれたりしないように、一点ずつ木枠で囲います。 木枠に触れて壊れることもないように、クッションをあてます。 埴輪の多くはバラバラの状態で見つかったものを つなぎ合わせている場合が多いので、特に注意が必要。 つなぎ目で外れたりしないように、気を使います。 こうして保管元の博物館から運び出す準備ができました。 博物館に居残る埴輪たちが見送ってくれます。 さあ、これからは美術品を運ぶ専用のトラックにのせて、 一路、考古博へ! 当館に到着。トラックからおろして、無事を確認して一安心。 でも次の資料がやってくるので、大急ぎで仮置き場へ移動させます。 保護のための木枠などは、展示室に並べるまでそのままです。 大きな木枠ごと移動できる専用のエレベーターに乗せて 仮置き場で一時保管します。 こうして特別展に展示する資料が全部集まったら、 いよいよ展示室で並べる作業が始まります。 皆さんのお目にかかるまで、あと少し。 全国から集まった埴輪たちも楽しみに待っています。 *   *   * 特別展「埴輪の世界ー埴輪から古墳を読みとくー」は、 令和元年10月5日から、いよいよスタート。 ご期待ください。 

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