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特別展講演会「望塚銅鐸を復元する」

 開催中の春季特別展「弥生時代って知ってる?」に関連する講演会が開催されました。  特別展で展示している望塚(ぼんづか)銅鐸の復元に関するお話です。  昨年、兵庫県立相生産業高等学校機械科の3年生が、青銅器製作の授業で加古川市出土の望塚銅鐸の復元に取り組みました。  今回の講演会は、コロナウイルス感染症対策強化で、定員の半数72名をさらに60名にして開催しました。  講師の相生産業高等学校の竹下先生(右)と、兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の篠宮課長(左)です。  講演の第1部、鋳造実験。相生産業高校が銅鐸を作成した方法で、竹下先生が実際に銅鐸づくりを再現しました。  砂を炭酸ガスで固めた鋳型に黒鉛を塗り、重ね合わせた時に剥がれないよう接着剤を鋳型の周囲に塗る作業です。三田市の平方遺跡出土の小銅鐸を見本にして鋳型を作りました。  2枚の鋳型を重ね合わせます。ずれないように、器具を使ってしっかり固定します。  1,280度に熱せられた青銅(銅90%、錫3%、鉛7%)を鋳型に注入します。1,200度がちょうどよいらしく、80度高いだけでも微妙だそうです。  密を避けるため、見学人数を30人ずつに分けたので、後半に見学する方は講堂で篠宮課長の解説付きで生中継をご覧いただいています。  後半の再現が終了し、前半に作成した銅鐸を講堂内で確認しました。 残念ながら失敗でした。注入した銅が、鋳型の中の2㎜の隙間にいきわたらなかったのが原因のようです 上手くいけば、こんな風にできていたのですが…。後半に挑戦した銅鐸に期待しましょう。  第2部は竹下先生の講演です。平成26年度から相生産業高校で銅鐸製作をするようになった経緯から、地元企業の協力を得て試行錯誤しながら製作し、銅鐸の厚さを薄くするという課題を著名な金工作家の指導と助言を受けながら、厚さ1~2㎜の薄い銅鐸の鋳造に成功したということを熱く語られました。  その後は、淡路の「慶野銅鐸」や国宝「桜ヶ丘5号銅鐸(神戸市立博物館蔵)」のレプリカを作成し、地元の学校に寄贈したり、当館の特別展「青銅の鐸と武器」でレプリカを展示したりと活動が大きく進展し、平成29年度にはBS番組「ガリレオX」で全国に紹介されるなど、昨年の本館と共同での望塚銅鐸の復元までの道のりをビデオ上映も交えて解説していただきました。  第3部、討論会です...

春季特別展「弥生時代って知ってる?」 再開決定 -見どころ紹介-

 緊急事態宣言は延長されますが博物館は、5月12日から再開され、ご好評をいただいていた特別展もご覧いただけることになりました。  今回は特別展の見どころについて、ご案内します。           中央左に見える大きな銅鐸は、川西市で出土した弥生時代後期の栄根銅鐸です。展示は複製品ですが、高さ114㎝の大型銅鐸は迫力があります。 今回の主役を一堂に展示している「のぞきケース」です。  左から順に、教科書でおなじみの福岡県志賀島出土、「漢委奴国王」の金印の複製品。(原品国宝 福岡市博物館蔵)  その右には、佐賀県吉野ケ里遺跡で出土した弥生時代中期の把頭飾付有柄細形銅剣(国重要文化財 文化庁蔵 佐賀県立博物館保管)、  さらに右には、佐賀県吉野ケ里遺跡出土のガラス管玉11点(国重要文化財 文化庁蔵、佐賀県立博物館保管)と、その胸飾り(復元品)が展示されています。  弥生人のくらしを紹介しているコーナーです。  木製の杓子や匙(さじ)、糸を作る道具や機織りの道具、機織りで作った貫頭衣(復元品)、イイダコ壷、食料にしたイノシシやニホンシカといった動物の骨など、生活に密着したものを展示しています。 中央奥には吉野ケ里遺跡出土の祭祀土器(弥生時代中期)、手前左は加古川市出土の 望塚 (ぼんづか) 銅鐸(弥生時代中期)なども展示しています。              続いて展示室の外の様子です。  受付から入場していただくとすぐ左手に望塚銅鐸の復元品を展示しています。昨年度、兵庫県立相生産業高等学校機械科の生徒が授業の中で青銅器の復元に取り組み、当館と共同で当館所蔵の望塚銅鐸の復元を行いました。ご覧のように、2000年前の輝きが見事によみがえりました。  音を鳴らすことができますので、ぜひ体験してみてください。いい音色ですよ。  相生産業高校が取り組んだ銅鐸復元までの道のりをまとめたビデオ映像をエンドレスで上映しています。  銅鐸の製作にあたって、青銅の材料である銅、錫、鉛の配分が難しかったことや銅鐸の厚みが2.5㎜と非常に薄いことから、割れたり欠けたりなどの失敗が続いたことなど、13分にまとめられていますので、ぜひご覧ください。  特別展示室の入口横に、記念写真コーナーを設けました。ご来館の記念にご利用ください。  特別展の図録をミュージアムショップで販売しています。1冊1,1...

考古学情報プラザとネットワーク広場の紹介

 考古博物館には、常設展示室や特別展示室以外にも楽しんでいただけるコーナーがあります。まだご来館されていない方にご紹介します。  ここは考古学情報プラザです。考古学関係の図書を中心に配架し、閲覧していただくことができます。  館長や、当館学芸員が執筆した本や図録のほか、他の博物館、美術館の展覧会のチラシを置いています。  定期的に発行している「博物館NEWS」「ひょうごの遺跡」、播磨町や近隣の市町で発行している情報誌などもご覧いただけます。残部があればお持ち帰りいただくこともできます。  情報プラザの図書類は難しそうな本が多いですが、気軽に読めるマンガや写真集などもあります。 続いて、地下1階のネットワーク広場です。     フロアには兵庫県を中心に、32,300分の1というスケールで直径5m60㎝もある大きな衛星写真が貼られています。ちなみに赤い矢印の指す位置が当館です。  巨大な前方後円墳や、断層など、じっくり見ると地上からは見えなかった新たな発見があるかもしれませんね。  ネットワーク広場の奥には収納展示コーナーがあります。引き出しを開けると小さな石器やきれいなタイルなどがいっぱい詰まっています。  これは、ネットワーク広場の天井の灯りとり窓です。晴れた日にはここからの陽光で広場が明るく照らされます。   …では雨の日は?  大丈夫です。雨天や夜間用に点灯できるようになっています。意外と皆さんご存じないようです。  今回ご紹介しました考古学情報プラザとネットワーク広場は、無料でお楽しみいただけます。博物館は現在臨時休館中ですが、再開されましたらこんなところもゆっくりご覧ください。

週末の古代体験-臨時休館前日の博物館-

 新型コロナウイルス感染症対策で、兵庫県は緊急事態宣言が発令され、4月25日から当博物館も臨時休館になりました。  ここでは休館前日の週末(土曜日)の様子をお伝えします。  午後から、特別展の展示解説が講堂で行われました。いつもは展覧会場の特別展示室で実際の資料を見ながら解説しますが、今回は講堂で、弥生時代についての基本を学んでいただくこととしました。  講演会のような雰囲気に参加者の皆さんは、若干緊張気味のご様子でした。  解説は、展覧会担当の松岡学芸員が行いました。昨年新型コロナウイルスで開催できず、1年延期になったことから話がスタートしました。  今回の展覧会、「弥生時代って知ってる?」では、皆さんが小学生のころ教科書で見た弥生時代の資料を多く見ていただきたいという思いで企画したそうです。  かつての研究では、弥生時代は6~700年程度の期間とされていましたが、近年の科学分析を用いた研究により1,000年以上の長い時代であったと言われるようになりました。  大陸から伝わった頃の様子がわかる遺跡も紹介されました。  ざっと、弥生時代とは何かを学んでいただいて、実際の展示物を見ていただくという、いつもとは違った特別展解説でした。  次に、不定期で開催する週末の古代体験が行われました。博物館に来て、週末の古代体験に出会えたら、ラッキー! と、密かに評判になっています。  この日は紙コップに塗り絵を貼って作る「紙コップ銅鐸」です。 完成見本です。こんな感じになります。ちゃんと音も出るようになっています。  「銅鐸って知ってる?」 せっかくなので銅鐸の勉強もしました。  紙コップに貼る塗り絵の下絵です。いろいろあります。 思い思いに色を塗ったり、絵を描いたり…。時間を忘れるひと時ですね。  完成! 世界に一つだけのオリジナル銅鐸。楽しんでいただけましたか。  少しの時間で楽しめる「週末の古代体験」、次回をお楽しみに。 *  *  *  *  *  博物館は、5月11日まで臨時休館になります。再開しましたら、ぜひ足を運んでください。  HPで常に最新情報をお知らせいたしますが、電話(079-437-5589)でお問い合わせいただいても結構です。 気軽にご連絡ください。

春季特別展開幕 -開会式の報告-

   令和3年度春季特別展「弥生時代って知ってる? -2,000年前のひょうご-」の開会式を4月16日に挙行しました。  今回もコロナウイルス感染症対策で座席の間隔を広げ、30席で会場を設定しました。  始めに和田館長の挨拶です。展覧会のタイトルが、知ってる? というかわいいネーミングになったいきさつや、「漢委奴国王」の金印がレプリカではありますが、一番上等で貴重なレプリカであるという裏話などで会場が笑いに包まれました。  続いて主催者を代表して西上 三鶴 兵庫県教育長がご挨拶いたしました。 「1年半前に来たときは竪穴住居の老朽化が気になっていました。かなりその整備が進んだので、大中遺跡公園も含めて楽しんでもらいたい。また、県立相生産業高校の生徒さんに作っていただいた復元銅鐸もぜひ鳴らしてください。」というお話しでした。  ご臨席いただいたご来賓を代表して、清水ひろ子 播磨町長からご挨拶をいただきました。来年が大中遺跡が発見されて60年、播磨町が町制施行60周年を迎えるということを紹介してくださいました。  また、ご来賓として公益財団法人兵庫県まちづくり技術センターの吉村文明 理事長にご臨席いただきました。ありがとうございます。  山本敏信 兵庫県議会議員、都倉達殊 高砂市長からお祝いのメッセージをいただきました。  本展覧会の担当学芸員、松岡(右)、藤原(左)です。  左から、和田館長、西上教育長、清水播磨町長、吉村兵庫県まちづくり技術センター理事長によるテープカットで開幕です。  開会式後の内覧会です。担当学芸員が展示資料について詳しく解説しました。  密にならないよう2班に分けて行いました。  特別展の展示解説は、4月24日(土)、5月8日(土)、7月3日(土) に開催されます。 当日受付で、13:30~14:00に行いますので、ぜひお越しください。

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