飛鳥時代から平安時代前期まで機能した「古代官道」
そして馬の取り替えや休息・宿泊を提供した「駅家」(うまや)研究は
兵庫県が最先端!
民衆が旅行するのは江戸時代、古代では特別な人たち
(国外からの番客)や税金としての「調」を都に運ぶため直線的な道路が造られ、
道沿いに駅家が整備され、往来に利用された。
兵庫県は古代官道(山陽道・山陰道・南海道)沿いに「駅家」は28カ所あった。
古くから残っている寺は地域など支える人たちがいるが、駅家は当時の朝廷が設置したため、力が弱体化すれば一気に廃絶する運命だった。
そして延喜式(平安時代の百科事典に相当)などに記載された
遺構が長く土中に埋もれていた。
駅家の建物に使われた播磨国府系「瓦」
(たつの市小犬丸遺跡出土=布勢駅家)
播磨国府系瓦(播磨国府が生産・管理した瓦)
須恵器の杯(浅い碗)の裏側に墨書きされたもの
旧字体の「驛」つまり駅家を指す
墨書で布勢井邊と判読できる
これは「布勢駅家」(ふせのうまや)
兵庫県たつの市揖西町小犬丸にあった遺跡が布勢駅家であることが判明した
駅家を裏付ける「遺構と遺物」から全国初の発見になった
律令期(飛鳥・奈良・平安時代)このように山陽道では駅家がつくられた
山陽道は都(平城京・平安京)と大宰府をむすんだ大路(最も重要な道)
古代官道と駅家は考古博テーマ展示室「社会」奈良時代のコーナーに展示されています
是非ご観覧ください。
【イベントのお知らせ】
1月25日はイベント盛りだくさん
企画展 ひょうごの遺跡2014ー調査研究速報ー 特別展示室 開催中
13:05 紙芝居完成お披露目ー播磨国風土記ものがたりー メインホール
13:30 兵庫考古学研究最前線2013 三釈迦山北麓遺跡群ー丹波の大集落と古墳ー
(仁尾一人 公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター副課長)
14:00 ときどきドキドキ体験 石棺にはいろう
詳しくは考古博H.P.をご覧ください
是非ご参加ください