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遺跡をしらべよう・土層

発掘調査って不思議!
なぜ住居跡ってわかるの? 土を掘っていたら凹んででてくるの?
なぜお墓ってわかるの? 骨は残っているの? 残っていないのはなぜ?

考古博の発掘広場にある住居跡は凹んでいますよね。
これはいくつも積もった土を順番に掘り下げるんだよ。
土がたまっている状態を土層というんだよ。

土層の重なり
下の方が古く、上にいくにしたがって新しくなる
(地層累重の法則といいます)

すべての遺跡がこのように古くは旧石器や縄文時代から
現代まで堆積しているわけではありません
たとえば周りに比べて少し低くなっていたらたくさん堆積します。
その反対で高台ではほとんど堆積はありません。
つまりその土地の条件でかわるのです

旧石器時代では石器が出土したり、火山灰があったりします

縄文時代ではドングリを蓄えるための穴(貯蔵穴)などがある
これを見つけるには、当時生活していた硬い土の面を草ケズリで削ると
一度ほられた穴に別の土が入って埋もれた場所には自然な土と交ざりけのある土に境ができます。
この境を見つけ出し、たまったほうの土を慎重に掘り下げると住居や墓などの凹みがわかるのです。

2000年前(弥生時代中期)には大洪水があったようで、上流から運ばれた砂の堆積がみつかりました。

土層の上(新しい)の方では硬い焼き物があったり、鉄製品などが出土します。


土層の上の方(今の地面のすぐ下)ではレンガの重なりや戦争で焼けた家や地面が黒くなったり、赤く焼けた土などが発見されることがあります。


みんなの足の下にはむかしの人が生きたあとが積み重なって埋まっているです。
古いものほど下の方から出てくるんですよ

これらの解説は
発掘体験室にあります。
ぜひご覧ください


【イベントのお知らせ】
1月25日(土)
13:05~13:30 紙芝居 播磨国風土記ものがたりーお披露目会ー(無料)

13:30~15:00 兵庫考古博研究最前線 三釈迦山北麓遺跡群(むりょう)
公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター副課長

14:00~15:00 石棺にはいろう

次の土日はイベント一杯!!













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