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春を呼ぶ、大中遺跡の三色の梅

3月になり、大中遺跡の白梅が咲きました。 赤とピンクは早くから咲いていましたが、ようやく白い花びらが顔を出してくれました。 博物館東入口前には赤、ピンク、白の三色の梅の競演が見られます。 毎年この光景を見ると、春が来たなあと感じます。 1月半ば、一番初めに花開いた博物館西側の梅は、今でもきれいに咲いています。 大中遺跡公園を横切る歩道でも、まだ十分に梅見ができます。 これから数日は好天が続くようですので、お散歩がてらにぜひお越しください。  

メインホール展示「お祭りに使われた 須恵器の器台」

3月1日、メインホール展示ケースの展示替えをしました。 今回は、 4月22日(土)から開催する 春季特別展「古墳時代の技術革新」開催に先駆けて、 若王寺遺跡(なこうじいせき/尼崎市)出土の器台を展示しています。 (展示替えをする学芸員)  若王寺遺跡は、尼崎市の猪名川水系の右岸に立地する集落遺跡で、古墳時代中期にはここで鉄器生産を行っていたことが、出土した多量の鉄滓・フイゴの羽口などから分かります。この時代には、金属加工以外にも、農業生産・土木工事など、社会生活のあらゆる分野にまたがる新しい技術が渡来人によって大陸からもたらされ、人びとの暮らしが大きく様変わりしました。 (展示中の器台) 窯を使って焼かれた須恵器もその1つで、展示した器台は、窯業生産の技術が日本に伝わってから半世紀も経たない頃のものです。大きな椀形の受け部に、透かしの入ったスカート状の脚部がついた大型品で、古墳や集落での祭祀の場面で使われ、写真のように壺を乗せて、供物を捧げたのでしょう。須恵器のルーツとなる朝鮮半島の陶質土器の名残りが十分に感じられる優品です。 若王寺遺跡には、渡来人にルーツをもつ技術者集団が暮らしていたのかもしれません。 (展示パネル) 春季特別展「古墳時代の技術革新」では、当時の最先端の技術で作られた製品や、新しい生活様式を示す出土品などをご覧いただきますので、どうぞご期待ください。 特別展に関する詳しい情報は、 当館ホームページ をご覧ください。   

春のコンサートのお知らせ

春のコンサートのお知らせ 2月も終わりに近づき、ときどき暖かい日がでてきましたね。 さて!考古博からお知らせです。 3月に、春らしい華やかなコンサートを2つ、開催します。 まず、来週3月5日(日)には、大人のグループによるコンサート、 「春のジョイントコンサート」を開催します。  当館ではおなじみの、ボランティアさんが参加されているグループもあります。 コロナでしばらく開催できませんでしたが、3年ぶりに帰ってきました! 13時00分から、当館B1階のネットワーク広場で行います。 当日受付、無料です。 オカリナ、マンドリン、トーンチャイムなど、 春を感じる音色をたっぷりお楽しみください。 <出演グループ> ・エンゲルス(トーンチャイム) ・ラララ シエスタ(オカリナ) ・大西巧造と とらきち・アンサンブル(マンドリン) 続いて、3月19日(日)には、こうこはくロビーコンサート「風薫る春のしらべ」を開催します。 博物館と(公財)兵庫県芸術文化協会が主催するイベントで、 県にゆかりのあるプロの演奏家の方をお招きし、フルートとピアノを演奏していただきます。 14時00分から約30分間(開場 13時30分/ 当日受付)、 当館ネットワーク広場にて、 こちらも、なんと無料でお楽しみいただけます。 <出演者> 春本 亜美さん <フルート> 加門 祐香里さん〈ピアノ〉 どちらのコンサートも、楽しみですね。 どうぞ皆さまお誘いあわせのうえ、お越しください。 お待ちしております!

厳冬の加古大池ヨシ刈り

厳冬の1月末、稲美町の加古大池で、竪穴住居復元プロジェクト恒例のヨシ刈りを行いました。 ヨシは、竪穴住居の復元や修復に使用する材料として大量に必要なもので、毎年ボランティアさんや明石工業高等専門学校の学生たちといっしょに実施します。 寒い時期なので、準備運動は必須です。「赤い学芸員」の掛け声に合わせてラジオ体操第一で体をほぐします。くれぐれもケガのないように!            学習支援課の職員が、前日にあらかじめヨシを刈っていますので、すぐに刈られたヨシを集める者、集めたヨシの余分な草などを取り除く者、ヨシを束ねる者、束ねたヨシをトラックまで運ぶ者に分かれて作業開始です。 ヨシの根もと側の末端を揃えるようにしてまとめます。 まとまったヨシをビニールひもで束ね、「とっくり結び」と呼ばれる結び方でひもを締めます。(「マスト結び」、「インクノット」ともいいます)。とっくり結びは、きつく縛ってもほどきやすいので、生活に役立つ便利な縛り方です。 縛ったヨシの束は、トラックに積み込んでいきます。 あらかじめ刈っておいたヨシがなくなるまでに、どんどんヨシを刈っていく草刈機班。真冬と思えないほど汗だくになっての作業です。 1時間ごとに休憩をとります。時期的には厳冬期で、実際に寒くなる天気予報でしたが、この日は風がなく、11時ころになると陽が差してきたので、気持ちの良い休憩時間でした。 お昼前に、2台のトラックは1回目の博物館への運搬に出発しました。 ヨシ刈り “第2会場” に移動しました。小川を渡る ”仮設の橋“ も、前日に設置しておきました。今日の作業が終わればすぐに撤去する一日だけの橋です。 昼食休憩です。野鳥観測ができる場所で、大きな広場になっています。汗で体を冷やさないよう注意しながら食事をとります。 ボランティアさんが “ぜんざい” をふるまってくださいました。大きなもち入りです。 疲れて冷えたからだに、甘いぜんざいや熱いお茶がとってもおいしかったです。 そのころ、大中遺跡公園のヨシ置き場では、加古大池から大量のヨシを積んできたトラックからヨシの束を運ぶのに大わらわでした。 今年のヨシは背が高く、立派なんだそうです。 2台のトラックは急いで加古大池に戻り、もう1回往復します。 加古大池の作業も大詰め。後はそろえて縛るだけです。 ヨシをトラックまで運びます。池の土手の...

2月のメインホール展示は津門大塚町遺跡出土品

2月のメインホール展示は、県内で今話題の西宮市にある津門(つと)大塚町遺跡の出土品です。2月4日に現地説明会を開催しましたら、730人の方がお越しになりました。 県立西宮総合医療センター(仮称)整備に伴って発掘調査を行っている津門大塚町遺跡では、古墳時代から鎌倉時代にかけての多くの遺構と遺物が見つかりました。中でも、古墳時代の調査成果は目を見張るものがあり、竪穴建物33棟、埋没古墳10基、土器や鉄器製作関係の遺物などが多数出土しました。            【 写真は10号墳周濠の土器群出土状況 】 竪穴建物からは、鉄器の素材となる「鉄塊」や鉄器製作時に生じる不純物である「鉄滓(てっさい)」が多く見つかり、大規模な鉄器生産がこの地で行われていたことが判明しました。 また、古墳の周濠からは埴輪や須恵器の他に牛や馬の歯、陶質土器と呼ばれる朝鮮半島でつくられた土器も見つかりました。 【 写真:陶質土器(左/把手付鉢、右/甕)】 陶質土器には朝鮮半島南西部の栄山江流域でつくられた甕と、朝鮮半島南部の伽耶(かや)で作られた把手付鉢があり、複数の地域との交流が伺えます。 【現地説明会資料】 津門大塚町遺跡は、南北にはしる阪急今津線と東西に延びるJR神戸線の交差するところの北西部にある大きな遺跡ですので、電車で近くを通られる時は、ぜひ目を向けていただければと思います。 メインホール展示は2月末まで。 現地説明会資料(A3両面刷二つ折り)も置いてますので、早いうちにぜひご覧ください。

古代体験講座「古代の技に学ぶかごづくり(天然素材)」

古代体験講座で天然のつる(蔓)を使って、かごづくりを体験していただきました。 はじめに担当学芸員から、縄文時代からのかご作りの歴史や、作り方(つるの編み方)について説明がありました。 本日の材料の “つる” です。乾燥すると堅くなって編みにくく、折れやすくなるので、直前まで大きなバケツの水に浸しておきます。 本日の体験者は6名。早速作業に取り掛かります。 当館のボランティアさんが作業の助言やお手伝いをします。「わからないことがあったら何でも聞いてくださいね」と、心強いですね。 最初に底の部分を編みます。 基本的には縦のつる(縦材)と横のつる(横材)を互い違いに編んでいくのですが(2枚目の写真の画面参照)、底の中心部分については特別な編み方をします。 見本に置いてあるかごの底の部分です。かごの強度に影響しますので、しっかり編み込みます。 きれいにできていますね。この底の巻き数(大きさ)で、縦長のかごや背の低い広口のかご等、かごの形状が決まるので、最初にどんなかごを作るのかを決めておく必要があります。 底の大きさが決まったら、次は側面を立ち上げていきます。 広口のかごは一人では大変なので、最初はボランティアさんがお手伝いします。            横材のつるを互い違いに縦材のつるに通していきます。しばらくはこの作業が続きます。 この体験者さんは、上に行くにしたがって、口が広がるようなかごになるように編んでらっしゃいます。縦材のつるを外に開きながら、少し緩めに編んでいくのがこつのようです。 うまく上部が広がってきました。花を入れて飾るのに使うかごを作ってらっしゃるようです。 広口のかごもだいぶできあがってきました。 これも花を入れるかごを作ってらっしゃいますが、こちらは上部が狭いタイプのかごのようです。下部と上部で編み方に変化を加えているように見えますね。おしゃれな感じです。 一番上の口の部分の仕上げです。横材を1本足して2本にして、捻りながら縦材に編んでいきます。こういう編み方を “もじり“ というそうです。 あとは長さの余った縦材のつるを短く切って、もじり編みをした口の部分のすぐ下あたりの隙間に差し込んでいくのですが・・・。 折り曲げる縦材が乾燥して硬くなってきたので、折れないように、バケツの水に浸けて柔らかくしてから行います。 縦材の長さが揃うように少し切って調...

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