厳冬の1月末、稲美町の加古大池で、竪穴住居復元プロジェクト恒例のヨシ刈りを行いました。
ヨシは、竪穴住居の復元や修復に使用する材料として大量に必要なもので、毎年ボランティアさんや明石工業高等専門学校の学生たちといっしょに実施します。
寒い時期なので、準備運動は必須です。「赤い学芸員」の掛け声に合わせてラジオ体操第一で体をほぐします。くれぐれもケガのないように!
学習支援課の職員が、前日にあらかじめヨシを刈っていますので、すぐに刈られたヨシを集める者、集めたヨシの余分な草などを取り除く者、ヨシを束ねる者、束ねたヨシをトラックまで運ぶ者に分かれて作業開始です。
ヨシの根もと側の末端を揃えるようにしてまとめます。
まとまったヨシをビニールひもで束ね、「とっくり結び」と呼ばれる結び方でひもを締めます。(「マスト結び」、「インクノット」ともいいます)。とっくり結びは、きつく縛ってもほどきやすいので、生活に役立つ便利な縛り方です。
縛ったヨシの束は、トラックに積み込んでいきます。
あらかじめ刈っておいたヨシがなくなるまでに、どんどんヨシを刈っていく草刈機班。真冬と思えないほど汗だくになっての作業です。
1時間ごとに休憩をとります。時期的には厳冬期で、実際に寒くなる天気予報でしたが、この日は風がなく、11時ころになると陽が差してきたので、気持ちの良い休憩時間でした。
お昼前に、2台のトラックは1回目の博物館への運搬に出発しました。
昼食休憩です。野鳥観測ができる場所で、大きな広場になっています。汗で体を冷やさないよう注意しながら食事をとります。
ボランティアさんが “ぜんざい” をふるまってくださいました。大きなもち入りです。
疲れて冷えたからだに、甘いぜんざいや熱いお茶がとってもおいしかったです。
そのころ、大中遺跡公園のヨシ置き場では、加古大池から大量のヨシを積んできたトラックからヨシの束を運ぶのに大わらわでした。
今年のヨシは背が高く、立派なんだそうです。
2台のトラックは急いで加古大池に戻り、もう1回往復します。