スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2月のメインホール展示「丹波地域の弥生時代終末期の土器」

 2月のメインホール展示は、開催中の冬季企画展「ひょうごの遺跡2022」に関連した資料を展示しました。  企画展で展示している丹波篠山市の内場山(ないばやま)墳墓群の弥生時代終末期の墳丘墓に供献された土器は、地元で作られていますが、その多くは日本海側地域と共通した形をしています。 メインホール展示、後列左から 台付鉢(西木之部遺跡・丹波篠山市)、器台(西木之部遺跡) 器台(犬岡遺跡・丹波市)、器台(市辺遺跡・丹波市) 前列左から 台付鉢(西木之部遺跡)、碗(沢野遺跡・丹波市) 器台(西木之部遺跡)  これらの器台や鉢は、全体の形や細部の仕上げに丹後や山陰など日本海側各地域の影響が入り混じっているように見受けられます。  丹波地域には標高95mという日本一低い中央分水界である「水分(みわかれ)」があり、瀬戸内海と日本海をつなぐだけでなく、遠阪峠を越えて但馬地域にも通じています。そうした各地の物資や文化が行き交うという丹波地域の特性が、土器にも現れているようです。  さて、この碗(沢野遺跡・丹波市)ですが、弥生時代の人たちは何を入れてたのでしょうか。現代ならコーヒーやパイ包みスープなどが似合いそうな気がするのですが‥‥。  間近でご覧いただいて、ぜひ想像してみてください。  2月のメインホール展示は、2月27日までです。お見逃しないように。

東はりま作品展 開催中

 毎年恒例の県立東はりま特別支援学校の「東はりま作品展」が、地下1階のネットワーク広場で開催されました。  日頃の学習の成果を、保護者や地域の皆さんに見ていただくことを目的に実施されています。  朝10時から、生徒たちが先生の指導のもと、会場の設営を頑張りました。とてもきれいな展示会場になりました。    「水魚之交(すいぎょのこう)」と題された4連作。東はりま特別支援学校の中学部の生徒と播磨中学校と播磨南中学校の生徒たちと力を合わせて作成した大作です。まるで水族館に来たような気分になります。  高等部の作業作品、左から縫製作品、陶芸作品、手工芸作品。とても素晴らしい作品です!  小学部の児童たちの、水彩できれいな色付けをした世界に一つだけのうちわや、高等部の生徒たちが水彩、油彩、ちぎり絵などいろんな方法で表現している「不思議な空間」「世界に一匹だけの魚」「光と影」と題された作品など、多くの力作が展示されています。  開催期間は2月4日(金)までの短い期間です。無料スペースでの展示ですので、お気軽にお越しください。  子どもたちの成果を、ぜひご覧ください。

古代体験講座 子持まが玉のレプリカをつくろう

古代体験講座「子持まが玉のレプリカをつくろう」を開催しました。 今回は、当館では珍しく2日続きの講座です。そのせいか、参加者の皆さんは気合十分の雰囲気でした。 南あわじ市の雨流(うりゅう)遺跡から出土した子持勾玉(こもちまがたま/県指定文化財)を参考に、2日間(計8時間)かけて作ります。 ( 雨流遺跡出土の子持勾玉 ) 素材は比較的やわらかい石、滑石(かっせき)を使います。今回の体験講座では、事前にスタッフが半月状に加工した石を提供し、それを受講される皆さんに削り、磨いていただきます。 (工程の模型/右端が完成図) *  *  * <1日目>  石を削り、おおまかな形をつくるところまで進めます。(目標:上の図の左から3~4番目くらいまで) 最初は側面から取り掛かります。パーツのまわりを削り、凹凸を出していきます。 だいたいの形ができたら不要な部分をやすりで削り、背・腹の部分も同様につくっていきます。 本体の周りにくっついた小さな勾玉を削り出すのは難しいですが、根気強く作業を進めます。 現代の工具も駆使して、とにかく削ります! 1日目はここまで。あとは翌日、細部を磨き仕上げます。 *  *  * <2日目> 石を磨いて、仕上げていきます。 まが玉の内側(腹)のくぼみの部分は、まるい木の棒に紙やすりを巻き付けて削ります。 いよいよ仕上げです。丁寧に面取り作業をして、 まが玉らしい丸みをつけます。 完成です! 雨流遺跡のまが玉そっくりですね。日常的に使う首飾りとしては重いかな? 世界に一つだけのまが玉づくり、楽しんでいただけましたか。2日間の体験、お疲れさまでした。

講演会「竪穴住居が語るひょうごの歴史」

 約2カ月ぶりに講演会が開催されました。  兵庫考古学研究最前線2021の第6弾、テーマは「竪穴住居が語るひょうごの歴史」です。  講師は、兵庫県企画県民部地域創生局の山下史朗参事です。  山下さんは、考古博物館設立準備から開館まで担当され、大中遺跡や播磨地域の古代の遺跡に精通されており、当館の竪穴住居復元プロジェクトにも立ち上げの時から尽力されてこられました。  はじめに竪穴住居とはどんなものか、日本各地の復元された住居の写真で説明していただきました。竪穴住居といいますが、住居だけでなく、倉庫や工房などに使われたこともわかっているので、最近では住居と限定せずに、竪穴建物と言われることもあるそうです。  兵庫県は竪穴住居の発掘調査事例が多く、特に播磨では1000棟以上の調査例の蓄積があるそうです。  竪穴住居は、建物そのものが残っていたわけではないので、復元はあくまでも住居跡の竪穴と、柱が建てられていた地面の痕跡から想像して復元されます。それらは、弥生時代の土器や古墳時代の鏡に描かれた住居らしい絵を参考に復元されたそうです。  続いて播磨地区の竪穴住居の特徴の説明です。写真のような4本柱のものが一番多く、中央に穴があけられ、その中には炭や灰が残っていたので、この周りで火を使用し、調理や暖をとったことが十分考えられます。また、サヌカイトなどの石器の破片が見つかったことから、食材を切る作業もここでしていたのではないかと想像できます。  播磨地域の大きな特徴として、弥生時代中期後半頃に、住居の中央に短い楕円形で深さが30~40㎝程度の穴と、長い楕円形で深さが10㎝程度の穴の二つが並んで作られたものが多く発見されました。兵庫県では、その形状から「“いちまる”(10)形土坑」と名付けて呼んでいるそうです。  その後、阪神・淡路大震災で全国から調査員が復興の応援に駆けつけてくださり、一緒に復興作業をしていた時に、みんなが “いちまる” と呼ぶようになって、この呼び方が全国的に広まって使われるようになったという、エピソードも紹介してくださいました。  さらに播磨の竪穴住居の特徴について、円形だった竪穴住居が中期末ごろになってやや四角い平面形の家が出現したこと、播磨の平野部では後期前半までは円形か多角形の住居が残るが、後半にはほとんどが方形に変わったことなど、時間いっぱいまで詳しく...

ワークショップ「竪穴住居の模型をつくろう」ー竪穴住居復元プロジェクトー

当館と明石工業高等専門学校・建築科が連携して行っている「竪穴住居復元プロジェクト」の一環で、ワークショップ「竪穴住居の模型をつくろう」を開催しました。 明石高専の学生が講師になり、模型製作を通して竪穴住居のことを詳しく説明しました。 現在、大中遺跡公園には7棟の復元した竪穴住居があり、博物館敷地内にある1棟を建設中です。 講座では、建設に向けての設計、木材や屋根を葺く材料となるヨシの準備、そして建築作業や屋根葺きまで、自分たちが実際に行っているプロジェクトの活動内容を経験談を交えて解説しました。 (リーダーの小林さん) 受講者の方々は、木材(割り箸)を組み合わせ、少しずつ模型を"建築”していきました。 完成しました! 模型を作り終わったあとは外へ出て、現在建設中の竪穴住居について説明を聞きました。 竪穴住居の構造や、屋根を葺(ふ)く材料について、また「この後どんな作業をしていくのか?」などの質問がとび、楽しそうな声がしていました。 *   *   * 竪穴住居復元プロジェクトは月2回、原則第2土曜日と第4土曜日の翌日曜日に活動しています。公園内で見かけたら、気軽にお声がけくださいね。

加古大池でヨシ刈り! -竪穴住居復元プロジェクト-

 1月15日(土)、隣の稲美町にある加古大池で、ヨシ(葦)刈りを行いました。ヨシは、竪穴住居の屋根の復元や修復に使用する大事な材料で大量に必要です。12月の狐狸ヶ池のヨシ刈りと共に、毎年の恒例行事です。  前日が寒波で厳しい寒さを覚悟しましたが、当日は陽が差して風もなく、むしろ暑さが心配なくらいのお天気になりました。  大勢が一斉に作業できるように、事前にある程度は草刈りを済ませています。  作業の前に準備運動をします。けが防止のために欠かせません。  事前に刈り取ったヨシを束ねて結束します。雑草などが混じらないように熊手ですき、向きと下端をそろえてビニールひもで上下2か所を結びます。狐狸ヶ池で経験済みなので作業は早いです。  結束班に追いつかれないように、刈り取り班はどんどん刈っていきます。ただ刈るのではなく、一定方向にきれいにそろえてヨシを倒さないと、束ねるのが大変になります。長年の経験で得た技術の見せどころです。まだ始まって少ししか経っていませんが、もう汗をかいていました。  狐狸ヶ池のヨシ刈りの時と同じように、加古大池のサギも「なにしとんやろ」と、いわんばかりに興味深げに見ていました。  結束したヨシの束は、土手の上に停めてあるトラックに運びます。この土手の標高差は5mほどもあり、アップダウンが結構こたえます。  大量に積んだヨシが運搬中に飛ばないようロープで縛ります。写真は、トラックなどの荷造り専用の独特の縛り方(南京結び)をあれやこれや言いながら確認しているところです。結構難しいんです。 1時間ちょっとで小休止。  博物館と共同で、竪穴住居復元プロジェクトに授業の一環として取り組んでいる明石工業高等専門学校の学生たち。大勢で来てくれたので助かります。一生懸命動いてくれました。  続いて、100mほど東に場所を変えて、再び作業を始めます。  今年のヨシはここ最近に比べ背丈が高く、条件がいいようです。  昼食の時間になりました。加古大池は野鳥が多く飛来するので、野鳥を鑑賞する場所があり、そこの広場で昼食を摂りました。ボランティアグループ考古楽倶楽部の皆さんが温かい飲み物を用意してくださって、ほっこりしました。  昼休憩後の作業は慣れも手伝ってスピードアップ。ここも大方作業終了です。  第1便の2台のトラックが、大中遺跡公園のヨシ置き場に出発したので、戻るのを...

過去の記事一覧

もっと見る