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戦国時代のベトナム陶器ーメインホール展示よりー

当館の無料ゾーン中央を飾る「メインホール展示」。 特別展や企画展にちなんだ資料や、学芸員イチオシの収蔵品などを 展示しています。 企画展「金銀銅の考古学」の閉幕後に、 次の特別展にあわせた品へと展示替えをしました。 今回展示したのは、三田城跡から出土した戦国時代後半のベトナム陶器の長胴甕(ちょうどうがめ)です。 釉薬のかからない焼締め陶器で、口縁部は短く直立し、肩はあまり張らず、 底部に向かって緩やかにすぼまっています。 戦国時代には唐物(中国製の陶磁器)に加えて、 朝鮮や東南アジアの陶磁器が茶器を中心に輸入されるようになります。 この壺もそのひとつであり、ベトナムでは穀物や水を入れる日常雑器でしたが、 日本では葉茶壺として珍重されました。 より見やすい位置へと微調整をして、 解説パネルを設置すると、作業完了です。 展示は10月末までの予定です。メインホール展示は無料でご覧いただけますので、 お近くにお越しの際はどうぞお立寄りください。

企画展関連講演会「金銀銅の考古学を楽しむ」

暑い中にも秋の気配が感じられるようになりましたね。 ご紹介が遅くなりましたが、当館では今月8日に、 およそ半年ぶりとなる講演会を開催しました。 感染症対策として、定員を通常の半分(60名)の予約制とし、 検温やマスク着用、会場の換気はもちろん、交互に配置した指定席をつくるなど、 みなさんに安心して聴講いただけるように出来る限り対策を講じて再開に踏みきりました。 今回は「金銀銅の考古学を楽しむ」と題し、企画展を担当した当館学芸員の池田征弘が講師をつとめました。講師席にはアクリル板を設置しました。  講演のはじめに、ナゼ金銀銅なのか?という話がありました。 お察しのとおり、本来なら開催されていた2020東京オリンピックに合わせた企画でしたが、それはそれとして、目に楽しい金銀銅の考古資料をご覧いただきたいと話しました。 次に金銀銅それぞれの特徴と、どう日本に伝わり、 使用されてきたかの歴史を解説しました。 私たち日本人がはじめて金銀銅などの貴金属を目にしたのは弥生時代のことで、 大陸(中国や朝鮮半島)から中期には銅(青銅)でつくられた武器や鐸、鏡など、 後期には弥生時代唯一の金製品である「漢委奴国王」の金印が伝わり、 北九州(福岡県比恵遺跡と佐賀県惣座遺跡)では銀製の指輪も出土しています。 近年兵庫県内での調査例が増えてきた近世鉱山遺跡の出土品の紹介もありました。 展示のイチオシは猪渕谷坑道群間歩ケ谷支群(猪名川町)から出土した、銅の採掘や精錬に使われた道具類です。見た目は地味ですが、近世の技術を知る上で貴重な資料です。   *   *   * 9月以降の講演会も、予約制で申込受付中です。 当館ホームページの 【講座・体験講座申込みページ】 の予約フォーム、 もしくは往復はがきでお申込みください。※応募多数の場合は抽選となります。 往復はがきでお申込みの方は、①開催日・講演会名、②住所、③氏名、④電話番号(当日連絡のつく番号)を記入し、当館までお送りください。 (講演会ごとに1名につき1枚、受付期間終了日必着)  〒675-0142 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1  兵庫県立考古博物館 学芸課 宛て

絶滅危惧種 オニバス 大量発生

今年もオニバスが見られました。 オニバスは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている貴重な水生植物です。 東播磨地域のため池では結構見られますが、最近はその場所も限られるようです。 今年はなかなか見られませんでしたが、いつの間にか例年にないほど発生しました。 昨年10月に狐狸ヶ池の水抜きを行ったのが功を奏したのかも知れません。例年の5~6倍ほど育っています。 狐狸ヶ池の橋からは、まぢかに見ることができます。 睡蓮の花も今が満開です。 ちなみにオニバスは、スイレン科に属します。 葉の表面は色んな表情をしています。 大きいもので直径1mくらいになっています。 オニバスも花が咲くそうですが、ここ数年見ることができません。 引き続き観察したいと思います。 当館にお越しの際には、大中遺跡公園と合わせて狐狸ヶ池のオニバスもご覧下さい。 ただいま開催中の企画展「金銀銅の考古学」が8月30日(日)までですので、まだご覧になられていない方は、この週末がチャンスです。ぜひどうぞ。

三次元の画像を公開 単鳳環頭大刀柄頭

現在開催中の企画展「金銀銅の考古学」の目玉の一つに、 「金銅製単鳳環頭大刀柄頭」 (こんどうせい/たんほう/かんとうたち/つかがしら) があります。 ずいぶん、長い名前ですが、 (金銅製) 銅の本体に金メッキ(金を水銀に溶かしてメッキする金アマルガム法による)されて製作されたもの (単鳳) 中心に一羽の鳳凰がデザインされているもの (環頭大刀) 刀の柄のグリップエンド部分が環状になった種類の大刀 (柄頭) 刀の柄のグリップエンド部分 という意味です。 三木市志染町窟屋1号墳(古墳時代後期)から出土しました。 環頭大刀の名称 今回、展示にあたって大手前大学史学研究所と当館で協力し、3次元計測、3Dプリンターによる出力、インターネット上での3次元データの公開、を行いました。 3D画像 3D画像の公開場所 (Sketchfab)は こちら 操作すると、いろんな方向、大きさで、迫力満点の画像が見れます。ぜひ一度体験してみて下さい。手に取るように観察できますよ。 樹脂で出力されたレプリカは展示室に置いています。自由に触れますので、こちらも体感してみて下さい。 お待ちしております。 学芸課 中村 弘

開催中の企画展から -学芸員の細かな作業-

 7月23日に開幕しました企画展「金銀銅の考古学」、多くのお客さまにご来場いただいています。  金や銀で飾られた耳飾りや、大量に埋められた銅銭など300点に及ぶ出土品とそれらを採掘した鉱山を紹介しています。  今回の展覧会の展示作業の状況を一部ご紹介します。  手前の大きな須恵器甕ですが…、  重たいうえに、落とさないよう慎重に置かなければなりません。けっこう力が必要ですし、細かな神経も求められます。  また、今回の展示では、銅銭や金環、銀環など小さな展示物が数多くあります。  一つ一つビニール袋に入れて保管していた金環や銅銭などを袋から出します。手袋をはめて、取り扱いに注意します。扱うものの材質によって手袋を代えます。細かな作業がしやすいように指に密着する薄い手袋を使います。手袋を両手にきっちりはめるだけで、3~4分かかります。  展覧会は、こういった学芸員の細かな作業によって皆さんにご覧いただいています。  展示物の一つをご紹介します。  中央にあるのは2m近い木製の出土品です。さて、これは一体何でしょうか?   これは雁木梯子(がんぎばしご)といい、鉱山内の竪坑を上下する時に足をかけて登ったり降りたりする、いわゆる梯子(階段)の役目をするものです。(写真は、雁木梯子を発見した時のものです。)こんなちいさなステップで登り降りなんて、大変だったでしょうね。  展示室には鉱山を紹介する冊子を置いています。読み応えあります。  これらはご自由にお持ち帰りいただけます。  企画展「金銀銅の考古学」は、8月30日(日)までの開催です。お見逃しのないようご来場ください。お待ちしております。

#自宅でも考古博 33「調査研究事業 古代官道」

 考古博物館が開館した平成19年から、現在も継続して行われている調査研究事業に、「兵庫県内における古代官道に関する調査研究」があります。  古代官道とは、飛鳥時代に整備され、奈良時代に改修された国の直轄事業の道、つまり「国道」のことです。主要なものとして、都と各地方を直接結ぶ七道(山陽道、山陰道、南海道、西海道、東海道、東山道、北陸道)があります。この時の名称は現在にも引き継がれて使用されています(山陽自動車道など)。  兵庫県ではこのうち山陽道、山陰道、南海道の3つの道が通過していました。  それぞれの道には、一定の距離(16㎞が基本)ごとに駅家(うまや)が設置され、馬の乗り換えや利用者の宿泊、饗宴などが行われました(今の高速道路のサービスエリア的な)。  この古代官道の考古学的研究は、兵庫県が全国でも最先端を進んでいる、と自信を持って言えるほどです。  その根拠は、全国で初めて駅家であると確認された遺跡「小犬丸遺跡(こいまるいせき)」【=布勢駅家(ふせのうまや)】(たつの市)があること、さらに、全国で唯一の国指定史跡となっている駅家【野磨駅家(やまのうまや)】(上郡町)があること、が挙げられます。  当館では、山陽道の駅家のうち、賀古駅家(かこのうまや/加古川市)(H20~21)、(仮称)邑美駅家(おうみのうまや/明石市)(H22~24)、邑智(大市)駅家(おおちのうまや/姫路市)(H25~28)、高田駅家(たかだのうまや)(R1~)の発掘調査を行い、位置を確定したり、出土品を収集したりするなど、多くの成果を上げています。  私も、第1期の調査である賀古駅家(古大内遺跡/ふろうちいせき)の調査を2年間、担当しました。その間、山陽道から駅家の東門への進入路の発見、唐居敷(からいじき)の発見など、多くの成果がありました。  今後の研究の進展にご期待ください! (学芸課 中村 弘)

ほったんに応援をおねがいします

全国の美術館・博物館を紹介するwebサイト、 インターネットミュージアム主催の 「ミュージアム キャラクター アワード」。 個性豊かなキャラクターたちが勢ぞろいの人気投票に、 当館のマスコットキャラクター「ほったん」が今年も出場しています。 みなさんのおかげで、 2018年度は40位、昨年度は25位と、 少しずつ順位があがってきているほったん。 今年こそは上位入賞をと本人(?)は期待していますが、 どうなるでしょうか? みなさんの応援をお待ちしています。 投票期間は、9月11日(金)の午後3時までです。 「ほったん」に、あたたかい一票をおねがいします。 投票は【 こちら 】のほったん応援ページ もしくは下のQRコードから。↓ ミュージアムキャラクターアワード2020の詳細は、 こちらのページでご確認ください。↓ 主催者ホームページ [ https://www.museum.or.jp/museum-chara/2020 ]

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