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ほったん 館長への道-博物館の地下室で学ぶ-

 

こんにちは。ほったんです。

先日は発掘調査の現場を訪れて大興奮だったけれど、職員さんから「もっと勉強をするように」と注意されてしまった。

勉強は嫌いだけれど、これも館長になるための必要な第一歩だね。

 

ちょうど、今日はまちづくり技術センター主催の研修会が行われているということなので、こっそり潜入してみよう! 

 

こちらは博物館展示会場の地下にある一室。

 


 

やってる、やってる。

では、何気なく研修生のふりをして近づいて。

ソロリ ソロリ・・・

この部屋にはいろいろな機械が置いてあるぞ。



 

フムフム。今回は金属器の取り扱いについての研修みたいだね。

金属は出土した時点では、サビに覆われていて、本来の形がわかりにくい。

だからその不明瞭な部分を科学の力で解明していこうというものらしい。

 

部屋の奥に大きな機械があるよ。


 

X線を使った機械のようだね。“X線透過装置”というんだって。

なるほど、X線は健康診断の時のレントゲン検査と同じで、物質の中身まで見通すことができるから便利なんだね。

 

 

調べたい遺物を並べて乗せているところ。



これは矢じりのようだね。今回は研修用として博物館に保管してあるものを使っているけれど、実際に出土したものはサビにまみれていて、本来の形状が外側からは全くわからない、ということも多いそうだ。

 

それから、サビ落としをするんだけれども、削りすぎないよう少しサビ層を残したりする場合もあるので、このX線透過装置の撮影技術がとても大事になってくるんだって。

 

 

並べた遺物に番号をふって、慎重にX線透過装置の中に入れる。

 


 

装置の内部を観察してみると、遺物を置く位置が分かりやすいように赤い色のレーザー光線が十文字に照射されていた。なんかかっこいいなあ。

 


今、入れようとしている四角い板のようなものに画像が映るんだけど、昔のフィルムと違って何回も使いまわしができるそうなんだ。

これなら、ボクも安心して挑戦できそうだね。

 


 

ちなみに健康診断でのレントゲン検査は「診療放射線技師」で、このような工業機械は「エックス線作業主任者」が担当していて、資格が違うんだって。

それから、放射線の量や扉を閉じた状態でないとX線が照射されないような構造なら、資格は不要といった取り決めもあるらしいけれど、それでもエックス線作業主任者の資格所有が望ましいということなので、ボクもいずれ資格が取れるように挑戦するよ。勉強は苦手だけど。

 

 

さっき撮影した画像を左上の機械にいれて、しばらくすると画面に映像がでてきたよ。

 


これが、その画面。

本当に病院で見る歯や骨のレントゲン写真みたいにきれいに撮れてる。

 


これによって、例えば中に空洞があるとか、サビがどこまでなのかとか、別の金属で描かれた文字や絵があるのか、といったことまでわかるんだって。

科学の力は偉大だね。

 

でも、これで終わりじゃなくて、ほかの条件(電圧や電流、照射時間)で計測することで物体の密度の違いなどもわかるんだって。

 

今度は遺物の下にスポンジを置いて側面からの写真も撮影してるよ。

 


 

研修は続いているけれども、覚えることが盛りだくさんすぎて・・

ひとまず今日はここまでにしておこう。

 

 

今回の研修で科学の力、機械を操る技術力を磨くことの大切さがわかったよ。

それから、とても根気のいる作業だということも。

 

以前の発掘現場の調査も大変そうだったけど、そのあとの分析作業もなかなか難しそうだね。

館長への道はまだまだ険しいけど、一歩ずつがんばるよ。


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