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子どもたちが戻ってきました! -今年度初の学校団体来館-

 例年4~6月は、東播磨地区を中心に県下の小学6年生が授業の一環で当館に来館されるのですが、新型コロナウイルス感染症対策による緊急事態宣言発出のため、校外学習が行われていませんでしたが、6月から来館していただくことができるようになりました。

 今年度の最初は、加古川市立平岡東小学校の児童たちです。元気に駅から歩いて来られました。


 入館前のオリエンテーションです。見学のしおりには、竪穴住居が可愛く描かれていました。

 入館時の感染症対策、手指消毒です。児童たちにも協力していただき、順序良く静かに入館してくれました。

 「これはマンモスではなくて、ナウマンゾウですよ。」当館学芸員が説明します。
確かに良く間違われます。皆さん覚えましたか。

 みんなメモをきっちりと取っていましたね。

 「弥生のくらし、まちがいさがし」全部分かったかな?

 古代船の大きさに驚く児童もいました。なかなかの迫力です。「ほんまに浮くんかなぁ」と一声ありました。
 実際に浮かべた映像があるので、見て帰ってくださいね。

 地下1階のネットワーク広場から、地下2階の遺物整理室の様子を見ることができます。土器の破片を組み合わせる作業を見てメモをしています。

 特別展示室も見学しました。学芸員に積極的に質問していました。
 見学に当たっては、クラスごとに、そしてさらにクラスを半数に分けて、密にならないよう協力していただきました。

 館内見学の後、大中遺跡公園への移動中。これから竪穴住居におじゃまします。

 竪穴住居体験です。住居は結構広いですが、密にならないよう、更に少人数に分けて入ります。

 午後から見学の加古川市立野口小学校が到着しました。

 先にお昼ごはんの時間です。密にならないよう指定された場所でのお弁当です。

 発掘ひろばの見学です。重機に人気があります。
 興味がわいたら、ぜひまたゆっくりと見に来てくださいね。

*  *  *  *  *

 ご来館予定のお客さまへ。 
 当館では7月半ば頃まで、平日は学校団体の受け入れをしています。その様子はこのブログでご覧いただいたような状況です。できるだけ密にならないよう留意し、また、皆様のご観覧に不自由がないよう計画的に案内しており、児童たちもおとなしく見学しております。
 万一、混雑が気になるという場合がございましたら、本館のホームページのトップにあります「館内の混雑予想について」の中で、学校団体受付状況をご覧いただくことができます。ご来館に当たりまして、参考にしていただければ幸いです。

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