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兵庫考古学研究最前線2020「縄文時代早期の兵庫」


注目の発掘調査や最新の研究成果など、
兵庫県内の考古学情報をいち早くお伝えする連続講演会「兵庫考古学研究最前線」。

今年度の第2回目は「縄文時代早期の兵庫」と題して、
(公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の青山 航主任が講演を行いました。
講演のはじめは、縄文時代早期とはどんな時代か、という説明です。
縄文時代は約1万年続いた非常に長い時代で6期に区分されますが、早期は2番目に古く、気候的にも変動が激しい時期から安定へと向かう中間段階であり、狩猟・漁労・採集の3つの生業が成立した時期だと見られています。


兵庫県の縄文時代早期遺跡の特徴は、
①早期後葉の遺跡は少ない(関西の他県と同様の傾向)、
②現在のところ貝塚の出土例がなく、比較的標高の高い地域に遺跡が多いこと、
③遺跡数は関西の中では多い方であること
(早期前葉・中葉の遺跡が87遺跡確認されている。ただし土器の出土量が後期や晩期と比べると少ないことから、比較的少ない人口であったと考えられる)、などです。

縄文人らしい生活のスタイルができあがったのが、兵庫県では早期の前葉と中葉です。
家原遺跡(宍粟市)では、クルミなどの堅果(けんか)類を擦っていたとされる石皿やすり石が出土し、早期のものとみられる落とし穴遺構が検出されています。
西岡本遺跡(神戸市)では、竪穴住居跡が検出されています。
これより古い縄文時代草創期の竪穴住居は兵庫県では確認されていないため、この時期に定住化が進んだと考えられます。
今後の発掘調査により、県内ではまだ見つかっていない早期の貝塚など、新たな発見があるかもしれません。

               *    *    *

 今後の「兵庫考古学研究最前線2020」の予定は以下のファイルをご覧ください。
 →チラシPDF(サイズ0.2M)

 講演会参加のご予約は、当館ホームページで受け付けております。
 【こちら】の予約ボタンからお申込みをお願いします。
(応募多数の場合は抽選となります)

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