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ほったん 発掘現場へ出動!(山角廃寺)

 

 こんにちは。ほったんです!  

               

 いよいよボクも博物館を離れて発掘現場に足を踏み入れることになったよ!

 これで、また一歩、博物館館長への道に近づいたかな?

 では、早速そのレポートを始めちゃいます。

                                                                     

 

  ハイ。現場のほったんです!

 今回の調査現場は加古川市平荘町にある「山角廃寺」だよ。


廃寺と書いて“ハイジ”って読むんだって。
どうしてもアルプスの山々が頭に浮かんできちゃうなぁ。


この現場は以前は、加古川市立平荘小学校(統合により現在は両荘みらい学園)があった場所で、今後は特別支援学校が建設されることになっているようだね。

 

 これまでは、塔の心礎や古代の瓦が少し見つかっていたことから、このあたりに“古代の寺院があった”と言われていたんだって。

  

では、いよいよ現場へ!

正面に見えているのが小学校の校舎だね。まだまだきれいな校舎なので、改修して今後も使われるようだよ。よかったね。




それでは、発掘現場の中へ・・・・

 

と、その前に、この周辺の調査をまず行っておこう。

 

 

こちらは校舎敷地の一画。何やら大きな石などの建造物が保管してあるよ。



 この青いブルーシートで覆われているのは何かな?

           どれどれ下に何やら文字が書いてあるぞ。

 

          エ~と「にのみやそんとくせんせい・・・」 

わーっ、 あの有名な二宮金次郎さんの銅像だったんだ! 最近の学校では見かけなくなってきたけれど、さすがに歴史のある平荘小学校は違うね。

 

意外なものを発見した後は、学校の隣のお寺を見ておこう。校舎のすぐ隣に、こちらも歴史ゆかしき風情のあるお寺があるよ。

 

            「印南山 報恩寺」だって。

説明板によると「元明天皇の和銅6年(713)証賢上人の開基と伝えられ寺勢が隆盛を誇っていた鎌倉~室町時代の石造遺品が多く・・」ということなので、やはり実際に歴史的にも重要なお寺なんだね。

 




あっこれは、確か平荘小学校の校庭にあったという石の、石の、、、 なんだっけ?



こっちも説明板を見てみよう。「山角廃寺の塔心礎(とうしんそ)」だって。

寺院に建っている塔の心礎、塔の中心となる心柱(しんばしら)を支えるために底に置かれた礎石のことだね。

 


なるほど、心礎の中心には、舎利(お釈迦さまの骨や、それを模したもの)を入れるための穴が、きれいに丸く開けられている。この塔心礎があったから、昔から古代の寺院があったと考えられていたんだね。

 

お寺の奥にはこんな五輪塔まである。年号(正和5年、1316年)が記されていて、市内では最古のものがあるんだって。



 いろいろ見て回っていたら肝心の現地調査の紹介をする時間が無くなっちゃった。

 

 ということで、そちらはまた、次回の お・た・の・し・み

 


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