(ほったん)
前回は周辺を見て回るだけで時間切れになってしまいゴメンナサイ!
ということで、さっそく発掘現場へ突入!!
お~! すんごい!! これが夢にまで見た発掘現場だ。広いしパワーショベルやベルトコンベアもたくさん並んでいる。
では、前回もお世話になったまちづくり技術センター職員の三好さんと垣内さんにご案内いただきました。
(職員さん)
今回の調査の成果として、中世から近世にかけての遺物や溝などの遺構がたくさん見つかっているんだ。
そして、その溝が報恩寺の参道と同じ方向を向いているということで、寺域の区画溝や寺院に付属する施設に関わる遺構と考えられるんだ。
なるほど。溝の方向が、隣接するお寺との関連を裏付ける重要な根拠になったということか。フムフム
ほったん こっちも見てごらん。
山角廃寺はこれまで、前回に報恩寺で見た心柱の基礎となる“塔心礎”と小学校近くで出土したとされる“数点の瓦”によって、その存在は想定されてはいたんだけれど、あくまで想像の域を出ない幻の寺院だったんだ。
へーやったね。想像から一気に実在していたものとして考えられるようになったんだ。
確かにこのあたりは、一面瓦だらけだね。
よ~し。
ボクもじっとしていられない。さっそく掘り返してみよう。
コラコラ!そんなにやみくもに掘り返したら大事な遺物が壊れてしまうじゃないか!もう出入り禁止にするよ!
ごめんなさ~い。でもどこを掘ればいいのか全然わからないや。
職員の皆さんはどうしているの?ヒントを教えて。
こちらの地面を見てごらん。石灰で白いラインを引いているのがわかるかい。
この2本のラインで挟まれた内側と外側を比較してみると、土の色が微妙に異なっているのがわかるかな?
本当だ。全体的には黄色っぽい土なんだけれども、この真ん中のところは黒っぽい色をしている!すごい観察眼だね。
慣れれば、見えてくるようになるよ。
これは黄色い土のところを掘り起こして、そのあとに新たに土を盛って埋め戻しているので、このような色の変化があるんだね。
同じ土を使って埋め戻しているのに、違いが判るのものなのかな?
そうだね。土が同じでも、自然の力で堆積したものと、人の手によって埋めたものでは明らかに違いが生じるんだよ。
さすが、経験がものを言うんだね。
ボクももっと現場で経験を積みたいよ。
でも、さっきの様子を見ていたらまだまだ、修業が足りないようだから、まずは知識をもっと増やす努力をしないといけないね!
でも、苦手だけれどがんばるよ。なんといっても、館長候補だからね!
【速報】現地説明会 開催決定!!!
日 時: 令和7年1月25日(土)10時~、11時~(2回)
※ 駐車場あり
※ JR神野駅から徒歩約45分(約3.3km)《神姫バスは8:40加古川駅発
都台行きの1便のみ。9:00山角バス停着、下車徒歩1分》
※ 雨天中止です。