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#自宅でも考古博 34「弥生時代の鳥形木製品」

当館のテーマ展示室の環境コーナーに、米作りや銅鐸の祈りをする弥生時代の風景が展示されています。 その入口に、竿の先に取り付けられた鳥形の木製品がありますが、気付いていただいていますか? テーマ「環境」の入口両脇に立てられた 鳥形木製品(弥生時代)の再現 これは、神戸市西区の玉津田中遺跡から出土した弥生時代の鳥形木製品の使われている様子を復元したものです(感染症対策をした旧石器人が手前にいますが、、、)。 鳥形木製品とは、別々につくられた胴体と羽を組み合わせて鳥形にした木製品のことで、集落や田んぼ、井戸、お墓など、村の入口や異界との境界に立てられた祭祀具であると考えられています。 このような鳥形木製品は、大阪府和泉市の池上曽根遺跡や、愛知県名古屋市・清須市の朝日遺跡など、近畿、東海地方の弥生時代の遺跡から多く見つかっています。 弥生時代になって登場することから、稲作と共に朝鮮半島から伝えられた風習とも考えられますが、北部九州ではあまり見つかっていません。 吉野ヶ里遺跡で復元されている 鳥形木製品 朝鮮半島といえば、お隣の韓国でも同じような形態をした鳥形の木製品があり、「ソッテ」(솟대)とよばれています。近年まで風習が残っていて、多くの場合、村の平和、守護、豊作を祈願し、村人たちが共同で村の入口に立てていました。 日本において鳥の信仰は古く、『日本書紀』や『古事記』などに登場するほか、考古資料としては、鳥の絵画が弥生時代の土器や銅鐸、古墳時代の装飾古墳や埴輪に描かれています。また、古墳に立てられた鳥形埴輪や鳥形木製品の事例も報告されています。 神社の「鳥居」の起源とも噂される弥生時代の鳥形木製品ですが、鳥への信仰は多くの地域、長い時代にわたって認められることから、直接的な関連を証明するのはそう簡単なことではないようです。 しかし、時空を越えた鳥に対する思いは、過去から未来へと、羽が生えて飛んでいくようです。 学芸課 中村 弘

「週末の古代体験」紹介

 コロナウイルス感染防止対策の中、少しでも体験をしていただこうと、9月から新しく始まった「週末の古代体験」、本日は “弥生土器にふれよう” が実施されました。 メインホールに設けたテーブルで、本物の弥生土器を手に取ってみることができます。 当日フラっと来られても気軽に体験できる企画です。 約2000年前の本物の土器です。学芸員が時代背景や、遺跡からどのように出土したかを説明しています。 土器の底には穴が開いていて、その穴は…と聞いて、思わずのぞき込みます。興味を持ってくれると嬉しいですね。 土器が出土したときの状況を調査報告書の写真で説明します。とても熱心に聞いてくださってました。学芸員もわかりやすいように何度もページをめくりながら質問に答えます。 この黒い焦げたような部分は火にかけたところかな? この土器にフタってあったんですか?どんなものを入れてたんですか? 2000年前に思いを馳せます。 「週末の古代体験」は、以下のように予定しております。何をするかはその日のお楽しみです。  9月26日(土) 13:30~15:30(受付13時から) 10月 3 日(土) 12:30~15:30(受付は特にありません 短時間で参加できます) 10月24日(土) 13:30~15:30(受付13時から) 10月31日(土) 13:30~15:00(受付13時から) 入館料不要で体験できます。お気軽にご参加ください。お待ちしております。

ほったんへの1票、ありがとうございました

博物館施設のマスコットキャラクターの日本一を決める人気投票 「 ミュージアムキャラクターアワード2020 」。 真夏のあつ~い戦いが終わり、秋風とともに 当館の「ほったん」のもとへ結果が届きました。 「昨年は21位だったけど、今回は何位かな~、楽しみ!♪」 今年こそ!と意気込んでいたほったん。 果たして、上位入賞なったのでしょうか?? (どきどきドキドキ土器土器どきどき……)    31位(得票数111票)!! 「順位、下がってるーーー!!」 でも、よく見てみると、投票数は今までで一番多い111票。 みんなが1票入れてくれたんだね。 よかったね、ほったん。 「ほるる、ほるる~~ん♪(ありがとう、とってもうれしい!)」 ほったんを応援してくださった皆さん、 ありがとうございました。 これからも、ほったんと当博物館を よろしくお願いいたします。

兵庫考古学研究最前線2020「神戸海軍操練所の所在を考える」

当館では、注目の発掘調査や最新の研究成果など、兵庫県内の考古学情報をいち早くお伝えする連続講演会「兵庫考古学研究最前線」を毎年開催しています。 今年度の1回目は、「神戸海軍操練所の所在を考える ー発掘調査と画像資料の検討からー」と題して、(公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の垣内拓郎主査を講師に開催しました。 神戸海軍操練所跡の位置(赤色の部分) 神戸海軍操練所は、1864年に江戸幕府が勝海舟を軍艦奉行として神戸村に設置した海軍士官の養成や軍需工場の役割をもつ機関で、現在の神戸市中央区にあったとされていますが、大規模な開発などにより具体的な施設の所在地は判別困難となっています。 講演では、2017年に行った発掘調査で見つかった、時期不明の階段状の石組みが海軍操練所にともなうものなのか? そして、石組み検出をきっかけに操練所とその施設の具体的な位置について検討した成果についてお話しがありました。 現在の地図と古い地図を照合し、道のラインや幅など条件が重なる所を探すなど、土地の履歴や地形変化の様子を追うことで、「この場所しかないだろう」という推定地を導きだしていきます。  今後の調査によって、新たな遺構や遺物が見つかり、位置や施設の詳細がさらに明らかになることが期待されます。 当日はまだ暑く、感染症対策にも気をつかうなか、ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。  なお、今後の「兵庫考古学研究最前線2020」の予定は以下のファイルをご覧ください。  → チラシPDF (サイズ0.2M) ※定員が72名に変更になりました(9月18日更新)。  講演会参加のご予約は、当館ホームページで受け付けております。   【こちら】 の予約ボタンからお申込みをお願いします。 (応募多数の場合は抽選となります)

現地説明会レポート「弥生時代前期の墓地発見ー神戸市玉津田中遺跡ー」

現地説明会の状況  兵庫県教育委員会が(公財)兵庫県まちづくり技術センター(CTC)埋蔵文化財部に委託し、発掘調査を進めている玉津田中遺跡(神戸市西区)の現地説明会が、8月30日(日)に開催されました。  今回の説明会も新型コロナウイルス感染症対策として、小グループごとに説明を行うスタイルとなりましたが、残暑が厳しい中にも関わらず、大勢の方が参加されました。 方形周溝墓  今回の注目点は二つあります。一つは弥生時代前期の方形周溝墓です。2基の方形周溝墓が東西に並んで発見されました。残念なことに埋葬施設は削られてしまっているのですが、供えられたと考えられる土器が周溝の中から出土しています。また、方形周溝墓の周辺では土器棺墓も4基見つかっています。 棺として使われた土器  棺として使われた土器には甕と壺があり、ヘラ(木の棒)で一本ずつ描いた複数の直線文を巡らせています。 墓域を区画する大溝  もう一つの注目点は、方形周溝墓・土器棺墓の北側で見つかった弥生時代前期の大溝です。幅2.5m、深さ1m余りを測ります。実は、今年の調査個所の南に隣接した昨年度の調査個所でも同時期の大溝と土器棺墓や石棒・土偶といったお祀りの道具が見つかっており、墓域を大溝で区画していたことが分かりました。弥生時代前期のムラがどのように土地を利用していたかについては、まだまだ謎が多く、今回の調査例は貴重なものです。 取材を受ける担当者  当日、飛び込みでテレビ局の取材もありました。CTCの担当者は物おじせず、調査成果を説明していました。その模様は当日夕方と夜のローカルニュースで流れました。  参加者の皆さん、担当者の皆さん、本当にお疲れさまでした。当ブログでは、今後も現地説明会のレポートを発信する予定です。よろしくお願いします。

戦国時代のベトナム陶器ーメインホール展示よりー

当館の無料ゾーン中央を飾る「メインホール展示」。 特別展や企画展にちなんだ資料や、学芸員イチオシの収蔵品などを 展示しています。 企画展「金銀銅の考古学」の閉幕後に、 次の特別展にあわせた品へと展示替えをしました。 今回展示したのは、三田城跡から出土した戦国時代後半のベトナム陶器の長胴甕(ちょうどうがめ)です。 釉薬のかからない焼締め陶器で、口縁部は短く直立し、肩はあまり張らず、 底部に向かって緩やかにすぼまっています。 戦国時代には唐物(中国製の陶磁器)に加えて、 朝鮮や東南アジアの陶磁器が茶器を中心に輸入されるようになります。 この壺もそのひとつであり、ベトナムでは穀物や水を入れる日常雑器でしたが、 日本では葉茶壺として珍重されました。 より見やすい位置へと微調整をして、 解説パネルを設置すると、作業完了です。 展示は10月末までの予定です。メインホール展示は無料でご覧いただけますので、 お近くにお越しの際はどうぞお立寄りください。

企画展関連講演会「金銀銅の考古学を楽しむ」

暑い中にも秋の気配が感じられるようになりましたね。 ご紹介が遅くなりましたが、当館では今月8日に、 およそ半年ぶりとなる講演会を開催しました。 感染症対策として、定員を通常の半分(60名)の予約制とし、 検温やマスク着用、会場の換気はもちろん、交互に配置した指定席をつくるなど、 みなさんに安心して聴講いただけるように出来る限り対策を講じて再開に踏みきりました。 今回は「金銀銅の考古学を楽しむ」と題し、企画展を担当した当館学芸員の池田征弘が講師をつとめました。講師席にはアクリル板を設置しました。  講演のはじめに、ナゼ金銀銅なのか?という話がありました。 お察しのとおり、本来なら開催されていた2020東京オリンピックに合わせた企画でしたが、それはそれとして、目に楽しい金銀銅の考古資料をご覧いただきたいと話しました。 次に金銀銅それぞれの特徴と、どう日本に伝わり、 使用されてきたかの歴史を解説しました。 私たち日本人がはじめて金銀銅などの貴金属を目にしたのは弥生時代のことで、 大陸(中国や朝鮮半島)から中期には銅(青銅)でつくられた武器や鐸、鏡など、 後期には弥生時代唯一の金製品である「漢委奴国王」の金印が伝わり、 北九州(福岡県比恵遺跡と佐賀県惣座遺跡)では銀製の指輪も出土しています。 近年兵庫県内での調査例が増えてきた近世鉱山遺跡の出土品の紹介もありました。 展示のイチオシは猪渕谷坑道群間歩ケ谷支群(猪名川町)から出土した、銅の採掘や精錬に使われた道具類です。見た目は地味ですが、近世の技術を知る上で貴重な資料です。   *   *   * 9月以降の講演会も、予約制で申込受付中です。 当館ホームページの 【講座・体験講座申込みページ】 の予約フォーム、 もしくは往復はがきでお申込みください。※応募多数の場合は抽選となります。 往復はがきでお申込みの方は、①開催日・講演会名、②住所、③氏名、④電話番号(当日連絡のつく番号)を記入し、当館までお送りください。 (講演会ごとに1名につき1枚、受付期間終了日必着)  〒675-0142 兵庫県加古郡播磨町大中1-1-1  兵庫県立考古博物館 学芸課 宛て

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