県立相生産業高校製作の鐘復元品受贈式を実施しました。
当館加西分館「古代鏡展示館」と兵庫県立相生産業高校の連携事業で、鐘(しょう)〈中国古代の楽器〉を作製するプロジェクトがあり、その完成を記念して受贈式を実施しました。
日 時 令和8年7月8日(水)午前10時00分
場 所 県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」 2階会議室
「鐘」というのは、吊り下げて打ち鳴らす古代中国の楽器です。
鐘の正面と左右側面を槌で叩くことで、2つの異なる音階を奏でることができます。さらに音階の異なる大小複数の鐘がセットになり、古代中国の儀式の中で音階を奏でました。
分館所蔵品は、大小7器の鐘で構成されており、復元した鐘は3番目の大きさのものになります。
作製にあたっては、分館の学芸員が形状や金属の成分比といった基本データについて助言し、それらをもとに機械科の生徒が授業の中で、原型の製作、鋳型の製作、鋳造を行い、共同で製作に取り組んできました。
それらの行程を経てできた試作品を当館の学芸員による鑑定と点検を行った結果、
「3Dスキャンでは細かな紋様までは拾いきれない」ことが判明・・・
そこで専門家の意見を仰ぐことになり京都の金工作家さん、泉屋博古館長さんからの助言を得て、また一歩前進。
などなど、いろいろな地道な作業や試行錯誤の繰り返し、様々なカベを乗り越えて、今日の日を迎えることとなりました。
ついに完成!ピカピカに輝いています。
これからも、連携して様々なプロジェクトに挑戦できればと考えています。
このたび完成した復元品については、来館者が直接手に触れて体験できる「ハンズオン展示」として県立考古博物館本館の夏季企画展「ひょうご発掘調査速報2026 ほったんとタイムトラベル!」において展示し、復元品を実際に叩いて鳴らし、その音色を体感していただくことができます。また、企画展終了後は加西分館に会場を移し展示する予定です。