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ほったんのなぜなぜ?おしえてコーナー   ⑩年末のメンテナンス編

 

 

ほったん

楽しかったクリスマスも終わって、後はもういくつ寝るとお正月~♪だね。

博物館も24日から休館なので、職員の皆さんもゆっくりできていいね。

              


学芸員

とんでもない! 全然ゆっくりなんてできないよ。

休館していても職員はお休みじゃなくて、むしろ普段以上に大忙しなんだよ。

 

「大忙し」ってお客さんも来ていないのに?


この時期にしかできない作業があるからね。お客様のいないこの期間を利用して館内の大掃除、そして施設や展示品のメンテナンス作業があるんだ。それから消防避難訓練なども開館日にはできないし、メンテナンス作業が済んだら、年明けのイベント「考古博DEお正月」の準備もしなくちゃいけない。


なるほど、普段できないことを24日から一斉にやってしまうんだね。

それは大変だ。


今度、作業をしている様子を見せてあげるよ。


     〈 後 日 〉

  

大掃除といっても家庭と違って、展示品を傷つけることのないよう移動させたり、慎重に行う必要があるので、なかなか手間のかかる作業なんだ。


ほんとうだ。いつもは展示品でいっぱいの特別展示室もガラガラだね。




ときどきドキドキ体験で人気の古代船も、たまったホコリをていねいに落としているよ。


そうか、床や展示品を磨くだけでなく、展示品やケースをいったん片付けたり、移動させる必要があるんだね。これは手がかかるなあ。

 

こちらは展示ケース内の温湿度計の精度を確認しているんだ。展示品にとって温度・湿度はとっても重要なので、同じ環境で測ることで計器に誤差がないか時間を掛けて計測しているんだよ。

               


へー、展示品はケースに並べているだけだと思っていたよ。別に食べ物じゃないんだからそんなに丁寧にしなくてもいいんじゃないの?

 

食べ物じゃないけど普通に並べておくだけだと、劣化(れっか)といってどんどん材料がもろくなったり、変色したりして傷んでしまうんだ。

化学的な話になるけど、空気中の酸に反応してさびたり、照明に含まれる紫外線などの影響で変色や退色が起こたりするし、虫やカビによっても劣化が起こってしまうんだ。

 

ふーん。展示って見せるだけじゃなくて管理することも重要なんだね。

そういえば、まえに常設展の展示コーナーを見ていたときに、端っこに四角い時計のようなモノを見かけたけれど、それが温・湿度計だったんだね。

  


ところで、温度はだいたい何度くらいにしているの?

 

季節や展示品によって違うけど温度は22度くらい、湿度は50~60%の範囲で調整しているよ。

温度の管理は展示ケースごとではなくて建物全体で調節しているので、入館者があまり寒さを感じても困るし、外気温との差が大きすぎてもよくないから、難しいけどね。

 

そうなんだ。湿度はどうやって調整するの?


温度と湿度は、温度を上げれば展示ケース内の湿度は下がるといった相関関係にあるので、ケースの中に「調湿剤」というものを入れて調整しているんだ。

 

へーこれが調湿剤か。家の押し入れに置いてある「湿気取り」みたいなものなのかな。



そうだね 半分当たっているかな。湿度を下げるだけじゃなくて、一定に保つように調整してくれるんだ。湿度を下げるだけならお菓子の袋に入っているシリカゲルや木炭・竹炭などがあるね。

博物館では展示する資料によって適正な湿度が違うで、使用する調湿剤もそれに合わせて選んでいるんだ。


そうか、普段からそういった苦労があったんだね。

今度からは展示品だけじゃなくてケースの方にも気をつけて見るようにするよ。

 

そうそう。温・湿度だけじゃなくて、照明やガラス、展示台の素材なども工夫されているから、また調べてみるといいね。

 

わかったよ。今日は休館日のところをわざわざ案内してくれたので、ボクも大掃除手伝わせてもらうよ。 

よいしょっと。

      


 

アーっ 展示品はていねいに!!

 


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