春季特別展「弥生時代って知ってる?-2,000年前のひょうご-」の開幕がこの週末に迫ってきました。
今回もその準備作業についてレポートします。いつもと違った部分もご紹介します。
今回の展示の主役、佐賀県吉野ケ里遺跡出土で国指定重要文化財の「把頭飾付有柄細形銅剣(はとうしょくつきゆうへいほそがたどうけん)」を佐賀県立博物館から借用します。当館学芸員と運搬業者で佐賀県まで向かいました。
これは現地での梱包作業です。専門業者が慎重に作業しています。
この「把頭飾付有柄細形銅剣」は、現地でもなかなか見ることができないとのことですので、この機会にぜひご覧ください。
特別展会場のセッティングにかかります。展示台にガラスケースの影が出ないようライトの位置を微調整します。
これは川西市で出土された高さ1mほどの大きな銅鐸です。レプリカですが迫力あります。
冒頭で紹介した吉野ケ里遺跡出土の資料です。では開けてみましょう。
ここにはもう一つの主役、教科書でおなじみの福岡県志賀島で出土された「漢委奴国王」の金印(原品は国宝、福岡市博物館蔵)のレプリカです。レプリカですが本物と同様に金で造られた、小さいけどズッシリ重いものです。
いよいよ列品作業にかかります。
資料のレイアウトは非常に重要ですので、見やすくなるように、慎重に位置や向きを決めます。
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春季特別展「弥生時代って知ってる? -2,000年前のひょうご-」は、明後日4月17日(土)から~ 7月4日(日)までの開催です。
今年になって、新たに兵庫県指定文化財となった望塚銅鐸(ぼんづかどうたく・加古川市出土)など、多くの兵庫県で出土した弥生時代の遺物(土器、木器、石器、お米など)も展示しますので是非ご来館ください。