特別展「縄文土器とその世界」開幕初日(4月20日)、講演会を開催しました。
テーマは、「縄文文化の世界同時代史」です。
縄文研究の第一人者の講演会ということで、
多くの方が来場されました。
講堂に入りきれないお客さまには、講堂の外に予備席を設け、
大型ディスプレイを使っての実況生中継をご覧いただきました。
講師の 泉 拓良 先生です。
京都大学名誉教授、奈良大学名誉教授で、
現在は弘前大学の人文社会科学部客員研究員をされています。
西日本の縄文文化を中心に研究され、
兵庫県の縄文遺跡の発掘調査もご指導いただきました。
アジア西部地域の遺跡発掘やその研究にも携わってらっしゃいます。
講演は縄文時代より前の時代、人類がネアンデルタール人から
現在のホモ・サピエンスになった時代あたりから始まりました。
旧石器の文化から縄文文化への移りかわりについて、
東アジアを中心とした広い視点から説明いただきました。
東アジアを中心とした広い視点から説明いただきました。
また1万年にわたる縄文文化について、気温の変化や地形の
特徴などから解説され、日本各地の縄文遺跡で出土する
隆起線文土器が全国へ展開していった経緯など、
特徴などから解説され、日本各地の縄文遺跡で出土する
隆起線文土器が全国へ展開していった経緯など、
丹念にメモを取ってる方が多くいらっしゃいました。
また集落の規模や遺物の状況から、狩猟や採集が中心と
される縄文の文化が、農耕による文化と比べても差がない
ほど豊かなものであった、との興味深い指摘もありました。
時間いっぱい講演していただき、
される縄文の文化が、農耕による文化と比べても差がない
ほど豊かなものであった、との興味深い指摘もありました。
時間いっぱい講演していただき、
観客の皆さんから多くの拍手が寄せられました。
参加された多くの方が、講演後、特別展会場に向かいました。
皆さん、講演会の余韻を楽しんでいるかのようでした。
特別展関連講演会、次回は5月11日(土)
新潟県の津南町教育委員会から講師をお招きして、
「雪国の火焔土器文化」というテーマでお話していただきます。
次回もどうぞご期待ください。
ご来場お待ちしています。