新名神高速道路の工事がすすむ川西市石道に所在する
石道才谷・堂の後(いしみちさいだに・どうのあと)遺跡
において
において
「石」「道」の墨書土器が出土
併せて木簡(文字判読中)も出土
併せて木簡(文字判読中)も出土
役所的な遺物が出土しメインホール展示しています
須恵器の杯(底面)に墨で書かれた文字
考古博メインホールの一角に展示されています
小さな展示ですが、内容は濃い!
墨書土器「石」
墨書土器「道」
須恵器の長頸壺(ちょうけいこ)
少し頸がゆがんでいますが、いい製品です
転用硯
杯蓋の内面を硯に利用しています
海から遠くはなれていますが、製塩土器が出土
明治22年から現代まで当地域の大字「石道」がつけられた(角川日本地名大辞典)とあるが
これ以前に「石道」の地名があったのか調査の必要がありそうですね
なお奈良時代、一般民衆は文字を書くことがなかったと考えられていることから
この遺跡の性格は役所的な施設であったと考えられますが・・・
これだけではあまにりも大雑把
ちなみに、『日本後記』大同3年7月4日の条に「畝野牧」が廃されたとある。
『住吉大社神代記』では「久佐々川」と「美度奴川」が合流して「為奈川」となる地が「宇禰野」であったと記されている。「久佐々川」を現在の能勢川、「美度奴川」を猪名川とすると「宇禰野」の地は現在の川西市西畝野付近に比定されている(出典:角川日本地名大辞典)
畝野牧が廃されたのは、牧外に逃げ出した馬が田畑を荒らすためとある。
つまり付近に人家があるような、早くから開けた場所に位置していたのかもしれない。
さてこの遺跡の性格は・・・
木簡の解読や付近の発掘情報などが増えて、遺跡の性格を解明したいものです・・・
是非ご覧ください!
【お知らせ】
講演会 兵庫考古学研究最前線2014 第2回
7月5日(土)13:30~15:00
土器に残された痕跡から調理を考える
講師 篠宮 正(当館学芸員)
当日受付 定員120名 無料(講堂にて)
考古博に官兵衛がもどってくる!
阪神・淡路大震災20年展
企画展 兵庫五国の考古学
ー官兵衛を巡る五国の城ー
平成26年7月12日(土)~9月7日(日)
官兵衛が活躍した戦国時代末期、兵庫県は織田と毛利が覇権を争う激戦地となりました。
三木城や有岡城では大規模な包囲網が築かれ
壮絶な籠城戦(ろうじょうせん)が行われました。
今回の展示では、籠城戦の中で誕生した新たな城郭やこれを取り囲んだ
織田軍の砦(とりで)群(付城・陣城)を展示します。
開館中のイベント
(土)14:00~15:00 ときどきドキドキ体験!石棺に入ろう
(日)14:00~15:00 ときどきドキドキ体験!古代船に乗ろう
その他イベントなど詳しくは考古博ホームページをご覧ください
いつも新しい発見が・・・
兵庫県立考古博物館へご来館ください!