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東沢1号墳  企画展 ひょうごの遺跡Vol.5から

企画展 ひょうごの遺跡Vol.5 に展示している遺跡についてお知らせします。

今回は、東沢1号墳です。

調査地全景 北上空から

東沢1号墳は兵庫県のほぼ中央に位置する加古川市にあります。

加古川市は、古代以来交通の要衝であり、奈良と太宰府を結ぶ山陽道のルート上にあり、古代においては「加古駅家(かこのうまや)」が置かれ、江戸時代以降は「加古川宿」として役割を担ってきたところです。

古墳は東播磨南北道路建設工事に伴って発掘されました。

市東部の加古川左岸の八幡町上西条に位置し、八幡南インターチェンジ東側の本線部分にあたる箇所となります。

東播磨南北道路の1番のところが、八幡南インターチェンジ予定場所です。


東沢1号墳 北西から

東沢1号墳は一辺約20mの方墳(四角形の墳)ですが、後世の開墾(耕地整理)により平らに削り取られ、南北方向に12mが残っていたものの、埋葬施設はありませんでした。

築造された時期は古墳時代中期、5世紀前半と考えられます。

ここ西条地区には他にたくさんの古墳があり、西条古墳群と言われていますが、同時代の古墳としては、行者塚古墳、人塚古墳が知られています。

古墳の東側には、祭祀を行っていたと考えられる造り出し(5m×1m)と呼ばれる部分があり、造り出しをもつ県内初の方墳となっています。

造り出しには家形埴輪と壺形埴輪が並べられ、韓式系土器や初期須恵器、ミニチュア土器などを用いて葬送に伴う祭祀が行われていたようです。

造り出し供献遺物群
渡来人か、渡来人との交流に大きく関わる役割を果たしていた人が葬られていたと考えられます。



東沢1号墳を含む今回の調査地の中央には、大正時代に銅鐸が出土したといわれる「望塚(ぼんづか)」もあり併せて調査されましたが、出土以後に実施された耕地整理後に造られていたことが明らかになりました。


発掘調査前に溝が確認されていて、この遺跡は単なる集落跡と予想されていました。

ところが掘り進むうちに溝が曲がって方墓と確認され、造り出しも出てきて、調査員にとってはたまらない遺跡となりました。

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