当館では兵庫県内の注目される発掘調査成果や最新の研究成果などについて、学芸員等が各テーマに沿ってよりすぐりの情報をわかりやすくご紹介する、連続講座(全9回)を開催しています。
第6回目となる講座を26日(土)に開催します。
考古学というと縄文時代や弥生時代の遺物を思い浮かべますが、今度のテーマは明治、大正、昭和の時代のタイルです。
土の中から掘り出されたタイルも考古遺物の研究対象となります。
土器や石器などでは茶色や灰色をイメージしますが、今回は華やかなパステルカラーの世界が広がります。
講演者は公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の深井明比古さんです。
淡路島の珉平焼(みんぺいやき)窯跡で発掘された陶器と共に出土したタイルの裏面の変化に着目し、考古学的に分類した成果をもとに“タイル考古学”を提唱されています。
現在、戦前に世界各地に輸出され、今なお息づく日本のタイルをもとめて、限りない愛着と探求心で調査研究されているほか、NHK『美の壺~日本のタイル』にも出演し、日本のタイルへのオマージュ(賛美)を語られています。
一風違った講演会となるか、乞うご期待!
台北市深坑黄家洋楼調査 |