9月14日(土) 10時より古代体験講座として「古代の繊維 『カラムシ』で植木鉢の吊り下げカバーをつくろう!」が、体験学習室で実施されました。
最初に学習支援課学芸員の話(古代の糸の材料、かごめ土器について)がありました。
続いて、当館で栽培しているカラムシ(イラクサ科の多年生植物)を収穫します。
9月中旬とは思えない猛暑の中、立派なカラムシを1人3本刈り取りました。
葉っぱを落として軸を持ち帰ります。
体験学習室に戻り、ボランティアの方から軸の表皮をはぎ、更に繊維の取り出し方を教えていただきました。
午前中の作業で、カラムシの繊維を取り出しました。
午後は、カラムシ120cm位の長さで12本用意するところからスタートです。
ボランティアの方からまとめ結びとマル結びを教えていただきました。
ボランティアの方に補助していただきながら、植木鉢の吊り下げカバーを作っていきます。
ボランティアの方からマクラメ平結びを教えていただきました。
マクラメ平結びの練習をしています。
植木鉢を入れて微調整をします。完成が近づいてきました。
最後に、各自作られた手作り吊り下げカバーを前に置いて、アンケートにご記入いただきました。
本日は、猛暑の中、カラムシの収穫、紐づくり、カバーづくりと本当にお疲れ様でした。普段余りすることがない体験をしていただくことになったと思います。参加対象が高校生以上となっており、少し難しかったかもしれませんが、完成品を前に満足な表情をされていました。
この体験を通して少しでも古代の人々の知恵と生活ぶりを想像していただければ嬉しく思います。
また、考古博物館では、本日(9月14日)より秋季特別展「うつりゆく甲(よろい)と冑(かぶと)-弥生から江戸へ-」を開催しています。こちらもご覧いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。(小林)