令和4年3月1日に、無料ゾーン中央にある「メインホール展示」の展示替えをしました。
今回は、4月23日開幕の春季特別展「弥生集落転生―大中遺跡とその時代―」に関連して、玉津田中遺跡(神戸市西区)から出土した、サヌカイトの石材と石器を展示しています。
サヌカイトは打撃によって鋭い刃をつくり出すことができるため、旧石器時代から弥生時代の終わり頃まで、石器の材料として近畿・瀬戸内地域を中心に広く流通していました。
後列:大型板状剥片(いたじょうはくへん)2点、
前列:左から石錐(せきすい/いしきり)4点、石鏃(せきぞく/やじり)5点、打製石包丁3点
展示している幅30cm以上もあるサヌカイトの大型板状剥片は、香川県産で、重さ2~4キロもある大きな石材のまま瀬戸内海を運ばれてきました。
こうした石材を集落のなかで、鏃、錐、石包丁など、さまざまなものに加工して使っていました。しかし、弥生時代の終わりごろになると、石器にかわって鉄器が普及していきます。春季特別展では、このように大きく物流の変化がおこった時代を紹介します。
動画を視聴いただければ、石器の魅力をより深く味わっていただけると思いますので、こちらもぜひご覧ください。チャンネル登録もよろしくお願いします!