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『登リ田遺跡』現地説明会の報告と遺跡発掘体験のご案内

  8月に行われた古代の港に関連する、登リ田(のぼりた)遺跡(姫路市)の現地説明会の様子をご報告します。

(登リ田遺跡E地区全景)

 残暑の厳しい中、100名を超える参加者がありました。登リ田遺跡は姫路市東部、八家川の下流に位置します。調整池開削に伴うの事前の発掘調査が、昨年度から(公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部によって行われています。
 その結果、『播磨国風土記』「美濃里」に記載のある「継潮」(つぎのみなと)に関連する遺跡であることが判ってきました。今年度の調査でも奈良時代~平安時代を中心とした遺構・遺物が見つかっています。

(古代の土器だまり)

 集落と川の境に設けられた溝には、大量の土器が捨てられていました。煮炊きに使う土器(甕・カマド)や食器がほとんどで、瓦も多く含まれています。古代の役所には「食堂」があったと考えられるため、この遺跡が「継潮」関連施設である可能性が高まりました。

 
(護岸の様子)

 また、集落から八家川へ向かって延びる東西方向の溝では、杭と横板で作られた護岸が残っていました。集落と川をつなぐ重要な水路だったのかも知れません。


(井戸)

 さらに、平安時代後半の井戸も見つかっています。直径3m弱の穴を掘り、井戸枠として曲物を5段に積み上げていました。意図的に井戸を埋めた土の中から、呪符木簡、楠葉型瓦器椀(くずはがたがきわん)、須恵器、土師器などが出土しています。
 楠葉型瓦器椀は、今の大阪府枚方市付近で作られたお椀で、石清水八幡宮(京都府八幡市)に関連する場所から出土することが知られています。当地は、石清水八幡宮の荘園だったことが知られており、考古資料の面からもそれを追認することができました。

 この説明会も、猛暑の中、新型コロナウイルス感染症予防にご協力いただき、おかげさまでつつがなく説明会は終了しました。参加された皆さんのご協力に改めて感謝します。

 <遺跡発掘体験のお知らせ>
 この登リ田遺跡にて、遺跡発掘体験会を開催することになりました。

・開催日時:10月30日(土) 9:00~12:00(雨天中止)
・募集人数:20名(小学生以上 小学生は保護者同伴)1グループ4名まで
・場所:登リ田遺跡発掘調査現場  姫路市継
    山陽電鉄八家駅下車 北に約2km(徒歩約25分)  
・申し込み方法:10月12日から10月20日の間に電話でお申し込みください。
        先着順で、定員に達し次第受付を終了します。
・受付時間:月~金曜日 9:00~17:00
・申し込み、お問い合わせ先
 公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター 埋蔵文化財調査部
 電話 079-437-5561

(公財)兵庫県まちづくり技術センターと考古博物館の共催事業です。
興味のある方はぜひご参加ください。

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