令和3年度は、新しい竪穴住居の建築に取り掛かっています。復元プロジェクトで自分たちで建築した最初の竪穴住居が傷んできたため、1年半ほど前に取り壊し、同じ場所に再建します。
4月上旬、建設予定地の準備に取り掛かりました。復元プロジェクトは、当館職員、ボランティアと、明石工業高等専門学校の教員、生徒で取り組んできました。しかし、緊急事態宣言が発出され、その期間は明石高専の学生たちは参加できなくなりました。その間、使用する木材の防腐作業や寸法合わせなど、地道な作業を当館職員で行っていました。
この日は部材の確認と柱の位置決めをして柱穴を掘り、柱を仮組みしてみました。
職員とボランティアと学生が協力しての作業です。
部材と位置の確認をして、いったん撤去し、次回からの本格的な作業に備えます。
7月24日、いよいよ建築開始です。前回確認した位置に柱を立てて梁を渡たしています。
脚立に上がっての作業です。足元の地下足袋が渋いですね。
竪穴住居復元プロジェクトは、弥生時代の人たちがどのようにして家を建てたのかを模索しながらの作業ですが、建物の安全のため、要所には近代の道具も使います。
この日の作業はここまで。柱と梁と桁の基本的な組み上げまでを済ませました。
これから垂木を配置し、茅を葺いていくのですが、月に2回の限られた時間の作業ですので、来年までかかるかもしれません。
月ごとに “成長” していく建物の姿、大中遺跡公園に来られた時はぜひご覧ください。作業中でも声をかけていただければ嬉しいです。
次回は、8月14日(土)、その次は8月29日(日)の予定です。
(午前中で終わります。暑いので…)