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秋の日の現地説明会レポート(2)~才村遺跡の現地説明会

前回(前田遺跡)に引き続き、発掘調査の成果をご紹介。
10月20日に姫路市の才村(さいむら)遺跡で開催された、
現地説明会の様子について、ご紹介します。
*  *  *

才村遺跡はJR山陽本線、はりま勝原駅の東側にあります。
今年の8月下旬から発掘調査が行われ、弥生時代の後期から平安~鎌倉時代に
営まれた集落であることが明らかになりました。


見学の方と説明者の間を走るのは、平安時代の溝の跡。
当時は集落と畑の境界にもなっていたようです。
直線に伸びる様子から、土地区画(条里型地割)に合わせて
造られたと考えられます。
このほか、木で枠を組んだ井戸の跡も見つかり、須恵器
などが出土しました。


集落には掘立柱建物のほか、石を敷いた火葬跡も見つかりました。
発掘調査を担当した(公財)兵庫県まちづくり技術センターの調査員は、
この時代の墓を研究している専門家。説明にも力が入ります。


出土した遺物についてもご紹介。平安時代の遺物では。海外から輸入された
磁器がみつかっているほか、字を書く墨をすった硯も出土しています。


井戸の底からは曲物が見つかりました。
「永」と思われる字が刻まれていますが、注意深く見ると
さらに上から墨で字を強調していました。
すぐ南にある郷着遺跡では、同じ方法で「万吉」と刻んだ曲物を、
井戸の枠として使っていました。
いずれも縁起の良い文字なので、井戸が枯れることのないように、
当時の人が思いを込めたのでしょうか。

才村遺跡のうち今回は、今からおよそ800年前に暮らした人々の様子について
説明しました。説明会には地元の方々も大勢参加され、調査で判明した
同じ地で暮す「先輩たち」に思いをはせておられました。

*   *   *

今年も兵庫県内では多くの発掘調査がおこなわれます。成果は新聞などで
皆さんにお伝えしますが、調査で見つかった遺構や遺物について、現地で
ご説明する機会もあります。
お近くで実施される場合は、ぜひお出かけください。

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