メインホール展示が替わりました!
9月の学芸員が選ぶ「私のイチオシ館蔵品」は、
神戸市西区に所在する弥生時代後期の「ススとコゲが付いた土器」です!
土器は「ときのギャラリー」にあるように年代の決め手の役に立ちますが、
本来は調理の道具であったり容器として使われていました。
この展示では、土器の表面(内・外)に残った痕跡から何に使ったか考えてみます。
内面には、オコゲが付着し、外面には吹きこぼれの痕跡があります。
炊飯に使った土器です。
斜めの吹きこぼれ痕跡があることから、湯を捨てていることがわかります。
また、側面にも部分的に円形のコゲの痕跡があることから、
オキ火の上で土器を転がしながら、蒸していた様子が復原できます。
皆さんも土器をじっくり観察してみましょう。