たびたび「スタッフブログ」に登場する
「珉平焼」(みんぺいやき)
今回は発掘調査地の「いま」を紹介しましょう
兵庫県の最南端に位置する
南あわじ市
市内の南部にある北阿万伊賀野
ダントー淡路島工場の東側山沿いを通る
広域営農団地農道整備事業南淡路地区「通称:オニオンロード」
「珉平焼窯跡」はこの道路の建設に伴って発見され、本発掘されたのです
広域農道も完成し、「窯跡」は道路の下
周辺には「珉平焼」の破片が
第二次大戦中に生産された磁器製品も
「耐酸バルブ」佐野式の銘あり
発掘時は土置き場だったところ
すぐ下はダントー淡路島工場
発掘調査を振り返りますと・・・
確認調査時は写真正面の(故)野口早苗さんに
珉平焼の陶器やタイルの基本を教わりました
確認調査で出土した陶器やタイルなど
右のタイルには「珉平焼・淡陶株式会社」など試し書きが
ぶつぶつ孔のあいているのは剣山がわりの「亀形の花留め」
鶏形の水滴・・どれかわかりますか?
本発掘調査では薪を乾かすための「コーカシ窯」が出土
道路は左右方向 尾根と谷を通ります
谷の中の白色のものはぜ~んぶ陶器・タイル・窯道具など
発掘調査がはじまった平成14年から・・・はや12年
近世から近現代の窯業跡としては画期的な発掘調査でした
各地で珉平焼窯跡出土遺物が発見され、発掘成果が活用されています!
珉平焼(陶器やタイルなど)に関する情報は
兵庫県立考古博物館 深井明比古まで
【お知らせ】
現在開催中の特別展は
6月22日(日)まで
詳しくは考古博ホームページをご覧ください
特別展開催中のイベント
(土・日)13:00~13:30 紙芝居
会期中の(日)13:30~14:00 学芸員による特別展解説
開館中のイベント
(土)14:00~15:00ときどきドキドキ体験!石棺に入ろう
(日)14:00~15:00ときどきドキドキ体験!古代船に乗ろう
特別展講演会のご案内
6月7日(土)13:30~15:00(入場整理券配布12:50)
「播磨国駅家研究の最前線」
岸本道昭(たつの市教育委員会)
布勢駅家など古代官道や駅家に詳しい岸本さんの講演!
いつも新しい発見が・・・
兵庫県立考古博物館へご来館ください!