10月22日(土)、古代体験講座「草花文の壺をつくろう」を開催しました。
開催中の特別展「丹波焼誕生」に関連しての体験講座です。
草花文(そうかもん)の壺は、文字通り壺に草や花を描いた壺のことです。見本を展示して参考にしてもらいました。
本日の予定を説明し、製作に先立って、特別展会場に足を運んでいただきました。学芸員から簡単に丹波焼の歴史を紹介し、中世の工人がつくった実物の草花文壺をじっくりと観察してもらいました。
いよいよ製作にかかります。
まず最初に粘土を練って中の水分を均一にします。体重をかけて行うので、小柄なお子さんにはかなりの力仕事です。
粘土は、テラコッタ粘土に発掘現場の土(今回は相生の土)を少し混ぜて、1.5㎏ほど使います。
壺の土台となる底の部分を、ろくろの中央に固定します。(ろくろに強く押し付けます)
粘土を細長いひも状にします。いわゆる “粘土ひも” をつくります。
土台に粘土ひもを巻くようにして上にくっつけます。
土台とくっつけた粘土ひもをきれいにならして、凹凸が出ないようにします。外側だけでなく、内側もならします。
土器はこの粘土ひもを何段にも重ね、その都度表と裏をならしながら成形していくという作業(粘土ひもの巻き上げ)の繰り返しです。
粘土ひもを10本くらい重ねて、かなり壺らしくなってきました。ここから先は、上部を狭くしていかなければなりません。微妙で難しいところです。
壺の形を整えるには粘土ひもの長さが重要なので、その都度直径を測ります。
ここでお昼休憩です。濡らした新聞紙でくるんで粘土が乾かないようにします。
だいぶ入り口が狭くなりました。手が壺の中に入るうちに、内側もきれいにならしておかなければなりません。
壺の形がほぼ完成しました。
ここから草花文の絵を描くので、表面をきれいにならしておきます。
ここから草花文の絵を描くので、表面をきれいにならしておきます。
草花文としていますが、絵柄は自由にしてもらいました。蝶々を描いているのかな?
こちらは斬新なデザインです。ゲゲゲの鬼太郎の「ネズミ男」ですね。上手です。
ちなみに今描いているのは…。そっとのぞいてみたら…、鉄人28号でしたよ!
完成しましたね。きれいな花の文様、素敵です。
蝶々、きれいに描けてますね。これは「草花蝶文壺」ですね!