スキップしてメイン コンテンツに移動

秋晴れに期待! 11月2日は大中遺跡まつり

播磨町と共催で、毎年秋に実施される大中遺跡まつり、今年も11月2日に開催されます。
天気予報は「晴れ」のようです。ワクワクしますね。

今年で29回目を迎え、ますます充実の秋の一大イベントです。
ポスターでは、マスコットのいせきくんとやよいちゃんが
みなさんをお待ちしています。

播磨町のあちらこちらでは、ポスターとともに幟が並べられました。
風になびいておまつり気分を盛り上げています。

考古博物館も、「古代体験フェスティバル」と銘打って、
いろんな体験や楽しい遊びを館の内外でおこないます。
県内の美術館、資料館のほか、大阪や九州、遠く台湾の博物館も参加します。
いつもとは一味ちがった体験をお楽しみいただけます。

11月2日までは、狐狸ヶ池の橋がイルミネーションで飾られています。
展望塔の明かりとマッチして素敵です。
こちらもぜひどうぞ。

大中遺跡まつりは、11月2日、9時から16時、
考古博物館の古代体験フェスティバルは、10時から15時です。
楽しい一日をお過ごしください。お待ちしています。

*********************

11月2日は現在開催中の特別展「埴輪の世界」も含めて
すべて無料でご観覧いただけます。
この機会にぜひお立ち寄りください。

このブログの人気の投稿

#自宅でも考古博 23 「型式の移り変わり」

  当館では考古学の成果だけではなく、考古学での「考え方」についても、さりげなく展示しています。東エントランスを入ったところにある「ときのギャラリー」もそうですが、「発掘ひろば」にもそうした展示があります。  「発掘ひろば」の左奥、壁に丸い水筒のような須恵器が四つ並んでいます。これは古墳時代の「提瓶」(ていへい)と呼ばれる須恵器で、型式の移り変わりを実感していただくための展示です。  考古学では、型式の移り変わりを考える際にポイントとなる「ルジメント」という考え方があります。もともとは生物学の用語で、日本語では「痕跡器官」となります。例えば、人の尾てい骨のように、昔は機能していても、現在は退化して、痕跡のみとなっている器官の事です。  提瓶はこの「ルジメント」が判りやすいものですが、それにあたるのはどの部分でしょうか? 提瓶の型式変化    肩の部分に注目してください。右から丸い輪が両方についているもの、輪ではなく鉤状の突起が付いているもの、ボタン状になっているもの、何もついてないものと変化しているのが分かると思います。  これは提げるための紐を結ぶための部分が、その機能が失われることによって、時期が新しくなるにしたがって、退化していくことを示しています。つまり、展示でいうと右から左にかけて、型式が新しくなるということです。  でも、変化の方向としては「提げるという機能が追加されていくという変化(左から右)でもいいのでは?」というツッコミが入りそうです。実は高校の授業で提瓶を使って、ルジメントの説明をしたことがあるのですが、2回の授業とも生徒の圧倒的多数がそういう意見でした。  では、変化の方向を決めるのは何かを再度考えてみます。機能が追加されていく方向に変化するのであれば、紐がひっかけられないボタン状の段階は必要ありませんよね。したがって、型式が変化する方向は右から左ということになるのです。  ルジメントについて、何となくわかっていただけたでしょうか?実際の型式変化については、ルジメントだけではなく、層位学の考え方(古いものが新しいものより深い地層から出土する)なども加味しています。この考え方についても、「発掘ひろば」で紹介していますので、ご確認ください。  ところで、提瓶の変化はどうして起こるのでしょうか?

研究紀要と発掘調査報告書

 毎年度末に発刊している研究紀要と発掘調査報告書を紹介します。  4月25日からの緊急事態宣言発出に伴い、考古学情報プラザを閉鎖していたため、ご覧いただくことができず、ご紹介が遅れていました。   研究紀要 第14号 石野博信名誉館長米寿記念号 全33編、265ページに及ぶ大部です。 当館和田館長による研究紀要の序文です。名誉館長への想いを語っています。 *掲載内容は以下のとおりです。   石野博信/邪馬台国時代の居館と古墳 和田晴吾/アルタイ山中にクルガンを訪ねて 久保弘幸/兵庫県における旧石器時代研究の課題 藤田 淳/兵庫県出土の黒曜石製石器 大本朋弥/辻遺跡の研究(その2) -但馬東部地域の縄文時代中期末後期初頭土器の一段階- 園原悠斗/弥生時代における石鏃の刃部平面形同定と地域性Ⅰ -北摂ニュータウン内遺跡を中心として- 山田清朝/淡路型器台について 多賀茂治/弥生時代竪穴建物のかたちと機能 山本 誠/権現山51号墳の三角縁神獣鏡は語る 中村 弘/古墳時代の印南野地域と吉備 大平 茂/古墳時代の瀬戸内航路と兵庫県内の祭祀遺跡 渡辺 昇/カヤガ谷横穴出土の装飾大刀 仁尾一人/上佐野1号墳の石室構築について 大賀克彦・田村朋美・池田征弘/兵庫県出土鉛製耳環の鉛同位体比とその考古学的評価 新田宏子/古代山陽道駅家と土器埋納遺構 中川 渉/坂元遺跡における古代の掘立柱建物群の検討 西口圭介/人名墨書土器と雅成親王妃伝説 -豊岡市 宮内堀脇遺跡出土の追善供養資料から- 山上雅弘/喜多・城山城跡の構造変遷と帯曲輪 村上泰樹/兵庫県播磨北西部の中世製鉄遺跡について -小茅野後山遺跡調査報告書のまとめにかえて- 藤川祐作・柏原正民/資料紹介 ~遊女塚宝篋印塔の矢穴痕~ 松岡千寿/近世丹波焼の施釉技法 -赤土部甕を中心に- 長谷川眞/丹波焼の流通・消費に関する予察 藤原清尚/加古川流域の竜山石製社寺近世石造物の分布 -石材産地別と岩質特性からの細分類- 永惠裕和/失われた台場を追え! -播磨町所在 古宮台場編- 長濱誠司・鈴木敬二/播但線に残る明治期の煉瓦造構造物 深井明比古/珉平焼窯跡出土陶器・タイルの収蔵展示再編 -博物館研究・活用・交流の実践と生涯学習的観点から- 髙瀨一嘉/土器容量の算出について -フリーソフトを利用した方法と有効性- 岡田章一/印山越王陵 村上賢治/

講演会「県内最大の中期古墳⁉―雲部車塚古墳―」

8月末に実施しました兵庫考古学研究最前線2021「古墳時代の兵庫」の第3回目『県内最大の中期古墳⁉―雲部車塚古墳―』のレポートをお届けします。 講師は、当館の中村 弘 館長補佐です。 中村補佐は当館の開設準備から関わっているメンバーの一人で、当館がまだ"準備室”だったころ、京都大学総合博物館・京都大学考古学研究室とともに共同研究を行った「雲部車塚古墳研究会」のメンバーとして関わってきました。 その成果を活用し、「雲部車塚古墳」の展示コーナーを担当しました。 当館の展示の中でも朱色の壁が目を引き、ひときわインパクトのある展示となっています。 今回は調査研究の成果と、展示の見どころについてのお話です。 講演はQ&Aの形をとり、 「ぶっちゃけ、どないや?」 という疑問に対して回答する、という形で構成されていました。 「なぜ、「陵墓参考地」になったの?」 「副葬品にはどんなものがあるの?」 「展示のどこを注目すればいい?」 「なぜ、盆地の奥に造ったの?」 「誰が葬られているの?」 「実際のところ、どの程度の古墳なの?」 といった、皆さんの知りたいところに的確に答えていきます。 その合間には開館時のエピソードもあり、雲部車塚古墳の魅力を余すことなく紹介しました。 復元の根拠となった明治時代の絵図の写し 長持形石棺と竪穴式石槨の構築順序と、 埋葬儀礼の諸段階 埋葬施設は、竪穴式石槨を築いてから石棺を納めたのではなく、 石棺を設置し、その周囲を石で囲うようにして竪穴式石槨が築かれたそうです。 講演会に予約してご参加いただいた皆さんからは、 「Q&Aの形がわかりやすかった」 と評判でした。 三角板鋲留異形衝角付冑、 横矧板鋲留短甲、 革綴短甲、 鉄柄矛、 須恵器、 埴輪、、、、 出土品からうかがえる築造年代の根拠や、多種にわたる武器・武具類。 そして、 竪穴式石槨と長持形石棺を合わせ持つことの意味、についても触れ、当時、山陰道最大の古墳である雲部車塚古墳の被葬者像を推定するヒントを提示しました。 これからも、雲部車塚古墳やひょうごの古墳がもつ魅力を発信していきますので、どうぞ、おたのしみに。

過去の記事一覧

もっと見る