ひょうご考古楽倶楽部の古代体験~製塩土器で「塩」をつくってみよう~
6月から9月の間に、当館ボランティアグループ“ひょうご考古楽倶楽部”の皆さんによる古代体験講座「製塩土器で「塩」をつくってみよう」が実施されました。
3ヶ月を超える長期プロジェクトとなりましたが、ついに塩をつくることができましたので、ご報告させていただきます。
「人間の生命にどうしても必要な塩を、古代人はどのようにして作っていたのか?」をテーマに、今後実施予定の古代体験講座の予行演習を兼ねて行われました。
手順としては、3回に分けて、
①遺跡から発掘された製塩土器の形状を模し、粘土から土器を成形する。
②成形した土器を野焼きという方法で焼成する。
③焼成された土器を使用して、海水から塩を取り出す。
以下、その工程を振り返ってみます。
①6月11日(日)…製塩土器づくり
発掘調査報告書の図面をお手本に、発掘された製塩土器の形状や寸法に注意しながら、粘土で土器をつくりました。
②7月16日(日)…野焼き
真夏のあつ~い日差しのなか、1ケ月間乾燥させた土器を、野焼きで焼成しました。
③9月16日(土)…塩づくり
土器に海水を入れて、煮詰めて塩をつくりました。
今後も、いろいろな試行錯誤を重ね、このように楽しみながら、より魅力的な「古代体験」ができる講座を追求していきたいと思います。
お楽しみに!