この狐狸ヶ池には様々な種類の水生植物が見られますが、これからの時期は蓮が主役です。水面を埋めるように葉を広げる蓮ですが、なかでも注視したいのが「オニバス」です。
※環境省のレッドリストで絶滅危惧II類(VU)に選定されていますが、狐狸ヶ池にも見られます。オニバスは3年前・2016年5月に撮影したものです。

オニバスは日本最大の水生植物で、大きいものだと約2mの葉をつける一年草です。
大きな葉にまじって赤ムラサキの可憐な花をつけることも知られています。

これがつぼみ。去年も、いつ花が開くか観察していましたが、開かぬまま消えてしまいました。
オニバスには美しく開く開放花と、花が開かないまま自家受粉によって結実する閉鎖花があるようです。
この花は閉鎖花だったのでしょうか。
水深の浅い方が開放花がつきやすいようですから、狐狸ヶ池の水の量が多かったことが問題なのかもしれません。
今年は狐狸ヶ池でオニバスの花を見ることができるでしょうか。
引き続き、注目していきたいと思います。
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蓮の花は朝早く開き、昼前には閉じてしまいます。
涼しい午前中の散策がおすすめですよ。