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珉平焼のタイルとプラナカン文化(シンガポール編その2)

兵庫県南あわじ市北阿万伊賀野で発掘された
珉平焼窯跡(みんぺいやきかまあと)
江戸時代から明治・大正・昭和にわたり、やきもの失敗品が捨て続けられた
その資料の中には「タイル」の生産に関わる品々もあった
それらは考古博の地下1階、収蔵展示コーナーの一角に展示されています
同じ柄のタイルがPeranakan(プラナカン)文化が花開いた
シンガポールにみることができる

珉平焼窯跡出土の乾式(金型成型)タイル
(淡陶株式会社製作時の失敗品、ストロボの関係で一部変色しているものがあります)



息をのむようなエメラルドグリーンの外壁に埋められたプラナカン(マジョリカ)タイル
Katong(カトン)地区Coon Sene Rd.(クーン・セン・ロード)
財運健康幸運を願って貼られた”タイル”
同時に所有者の裕福さやステータスを表している

窓枠がタイル! かわいいピンクの家
テラスハウス(連続住宅)の一部)

中央の3枚と剥がれの1枚はおそらく
周囲のエンボス(立体)タイルは日本製もありますが、色合いから英国製か
(中央左の剥がれ部分の四隅に円形の突起がありますね。これはロックバックと呼ばれるスベリドメ)
日本製にはロックバックはなく、英国製のみ見られます

タイルがお似合いのカラフルなショップハウス!!
シンガポール Katong(カトン)地区Coon Sene Rd.(クーン・セン・ロード)にて
クーン・センとは人名で、彼のお父さんはマラッカ出身で裕福なプラナカン商人
その人の名前が冠された
テラスハウスは第二次世界大戦終戦前に建てられたもの
門柱にもタイルがたくさん貼られています
この中には日本でも生産された柄もあちこちに見えました

ブルーの家はKatong Antique House(カトン・アンティーク・ハウス)
アンティークショップだが、ご主人はプラナカン協会の会長

左から二人目がPeter Wee(黄 萬慶)氏
プラナカン文化を継承するため、陶器類や衣装、調度品などを学術的にコレクションしている
お話をうかがうと、「プラナカンの人たちの意識が低下しており、文化の継承が困難になってきている」
とのこと。

日本製タイルがプラナカンに愛されていることは、理解されていたが研究は進んでいないとのこと

珉平焼窯跡で出土し判明した淡陶や日本製タイルが多数使用されているシンガポールのカトン地区

有名な「カトンラクサ」「パイナップルタルト」をたべるやら
みなさんもちょっと違ったシンガポールをご覧になってはいかがですか

我を忘れて・・・タイルの世界に浸っていました

考古博の収蔵展示コーナーに珉平焼窯跡(淡陶タイル含む)出土品があります

是非ご覧ください

昔のタイルの情報は何でもご連絡ください
深井明比古
Akihiko_Fukai@pref.hyogo.lg.jp











































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