11月2日の「考古博 古代体験・秋まつり」で披露された数々の古代体験
ひときわ賑わっていたのが「シカの角で釣り針やストラップをつくろう」でした
さっそく「シカの角で釣り針」に挑戦しました!
1ヶ月以上の時を経て、本日の作業五時間、ようやく完成しました!
宮城県の奥松島縄文村歴史資料館からの参加です
資料館は東日本大震災の津波で1mも浸かったそうです。
シカの角を事前に切断していただいた右下のものを使います
さてどんな釣り針にできるのか(完成見本)
選んだシカの角
整形には相当の時間がかかりそう
川原石を利用した砥石を使って形を整えます
砥石に砂を混ぜて磨ると削りやすくなります
少し釣り針らしくなりましたが・・・
この時点で30分かかり、休憩
つづきは一ヶ月を過ぎ、ようやく続行!
えらい色!に変色していますが、ケズリやすいように、ずっとお茶に浸けていました
おかげで少しは削りやすくなったような・・・
ここで懺悔(ざんげ)
本来、出店ブースでは石器で製作していましたが
あまりのしんどさに、現代利器(ヤスリや万力)を使いました
ノギスで厚みを測りながら・・・
糸を結びつける”チモト”や針先の”かえし”も削って
ようやく完成!
(長さ3.0cm 幅2.0cm)
とても硬い”シカの角”
資料館の学芸員にシカ以外の骨が釣り針に使われているのか訪ねたところ
1点だけイノシシの牙製があったとのことです
いずれにしても石器や砥石程度でまさに芸術的な造形で実用的な釣り針をつくった
縄文人の根気強さと芸術性には頭が下がります
今度はこの釣り針で魚が釣れるのか挑戦したいですね!